嘘の夢の話 9月10日
球場で野球を観戦している。しかし観客が異常なほど多く、その上客席の至る所に背の高いバルーンが立っているので全く試合が見えない。耳を澄ませても、歓声の向こう側からかすかにパレードの音楽が聞こえてくるだけで、そもそも野球の試合が行われているのかもわからない。あまりの人の多さにのぼせてきたので一旦外に出ることにする。
アリーナを出ると、そこは先ほどまでとは打って変わってうら寂しい空間である。人の姿はなく、そこら中にゴミが捨てられていてまるで廃墟のようだ。それがかえって落ち着いて、ベンチに座って一休みする。しばらく休んでからそろそろ戻ろうと思ってアリーナの扉を開けると、その中は人で溢れかえった野球場ではなく、四畳半くらいの狭い部屋に変わっている。部屋の奥の壁にはバレリーナの衣装が釘で打ち付けられており、それに向かって全裸の女性が土下座している。反射的に扉を閉め、少し間を置いてから再び扉を開ける。すると今度は元通り野球場が広がっている。観客も幾分か減っていたので私は観戦に集中する。試合の内容はよく思い出せないが、ケンチャートという名前の外国人選手がすごい長打を打ったことだけは覚えている。


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