嘘の夢の話 9月26日
ファミレスで食事を終え外に出ると、夜空に望遠鏡を覗いたように巨大でくっきりとした星が浮かんでいる。私は自分の目を疑い慌てて店内に戻り、一人の女性客に声をかけて空を見てきてもらうことにする。数秒後、彼女は先ほどの私と同じように一目散に店内に駆け込んできて、あれはやばいですと連呼する。私たちはこの夜をいかにして切り抜けるか話し合いを始める。
そうしていると、少し離れた席に座っていたおじさんが何事かと尋ねてくる。私たちが空のことを説明すると、彼は外の様子を見に行き、青ざめた顔で帰ってくる。おじさん曰くこれは「とても不吉な現象」で、朝になるまで絶対に外に出てはいけないという。私たちはいよいよ戦々恐々とするが、だんだん感覚が麻痺してきて、逆にワクワクしてくる。私たちはめいめい料理やデザートや酒を注文してパーティーを始める。他に客がいないのをいいことに、リレーのようにホール中を駆け回りながら食事をしたり、ドリンクバーの機械を改造したりする。最終的に私たちは恐怖を忘れ、すっかり楽しくなっている。
気がつくと外が明るくなっている。一応警戒しながら店を出ると、頭上にはいつも通りの夜明けの空が広がっている。胸を撫で下ろし二人の方を見ると、彼らも安心し、そして何かをやりとげたようなすっきりとした表情を浮かべている。東の空からゆっくりと太陽が昇ってきて、「これが映画なら良かったのに」と誰かが言う。


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