嘘の夢の話 10月3日
中学生に混じって水泳の授業を受けている。準備体操を終えた生徒からプールに飛び込んでいくが、プールには水が張られておらず、彼らの体は鈍い音を立ててコンクリートに打ち付けられる。大事故なのに、若い体育教師はその場から動こうとしない。よく見ると彼は顔を伏せてさめざめと泣いている。私はなんだか彼に同情を覚え、励ますために学校近くの喫茶店で話を聞いてあげることにする。
その喫茶店で体育教師は、自らの出自や学校の先生になったきっかけ、冬に大学時代の同級生と結婚することなどを饒舌に語る。また彼は食欲も旺盛で、この店の特製メニューであるちりめんじゃこの春巻きを一人で何皿もおかわりする。話しているうちに体育教師は心の準備ができたようで、喫茶店を出てプールへ戻って行く。一足遅れて私もプールに戻ると、彼は倒れている女子生徒の脇に自分のホイッスルをこすり付けている。私に気付くと彼は気まずそうな顔でホイッスルを差し出し「吸います?」と尋ねてくる。


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