嘘の夢の話 10月4日
数年前に死んだ伯父と定食屋で食事をしている。食事中、伯父はずっと「この店、広くねえか」「なんか広い気がするんだよな」と言っている。その店はのこじんまりとした作りで全然広くはないのだが、彼はどうにも腑に落ちない様子で「やっぱり広いと思うんだけどな……」と呟き、親子丼に醤油をどばどばかけて食べる。
場面が変わって、伯父は私が住んでいるマンションの、普段は閉鎖されている屋上へ続く階段に座っている。彼は知恵の輪を解こうとしているが、その知恵の輪はよく見ると一本の金属棒が複雑にねじれているだけである。教えてあげようかと思ったが、すごく真剣な様子なので黙っていることにする。突然伯父が「あっ」と大声をあげる。ようやく気付いたかと思って見ると、彼は鼻血を出している。赤い血は顔面を伝って流れていくが、まるで見えない膜でもあるように顔の外は一滴も流れ出さない。しかし鼻血は止まらず、徐々に顔全体を覆い尽くしていく。伯父は私を見据えて何かを言ってくるが、すでに口は血に覆われていてゴボゴボとしか聞こえない。


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