「地元出身がいない」の声に…未来富山の甲子園アルプスで聞いた“意外な本音”「若者を町で見かけるだけでうれしい」「高校の存在知らなかった」
「全校生徒25人中23人が野球部」という事実が高校野球ファンを驚かせた、通信制の未来富山。創部8年目で甲子園初出場というインパクトもあり、今大会でも注目された高校のひとつだった。魚津市からの甲子園出場は、1959年に出場した魚津高校以来66年ぶりということもあり、地元は大盛り上がり。有志による「未来富山の甲子園出場を応援する会」が発足し、10台のバスで甲子園に駆けつけた。選手の保護者や関係者、魚津市民、少年野球チームなど約1000人がアルプススタンドを埋め、通信制の学校とは思えない大規模な応援団となったのだ。 【実際の写真】「えっ、未来富山の応援団長は大学生だった…応援に駆けつけた高校とは?」「見るからにすごそう…プロ注目のピッチャー」じつは超盛り上がっていた現地カットを一気に見る
通信制高校の応援「これまで」
筆者は長年吹奏楽の応援を取材しているが、同校には吹奏楽部がないため、「どこか縁のある学校が友情応援を引き受けるのだろうか?」と考えていた。たとえば、同じく通信制のクラーク国際(北北海道)は、運営母体である創志学園の系列校であるIPU・環太平洋大学のマーチングバンド部が毎回応援に駆けつける。系列校に吹奏楽部がない場合も、「教員の知り合い」「知人の紹介」など、何らかのツテを辿って友情応援を頼む学校は多く、今回もそのようにしてブラスバンド席を埋めるのではないかと思ったのだ。 山口・高川学園との初戦当日、アルプススタンドにズラリと並んだのは、魚津市内の新川、魚津工業、魚津の3校合同の吹奏楽部に加え、魚津市を拠点とする社会人吹奏楽団体「ら・こんせーる・のくちゅーる」のメンバーを中心とした、混合吹奏楽団。パワフルなサウンドでグラウンドの選手にエールを送った。
「高校の存在知らなかった」「いつも挨拶してくれる」
トランペットを担当する魚津工業の中島拓壱君は、「未来富山という高校があるということも知らなかった」といい、地元の高校生も存在を知らないという事実に驚いたが、「甲子園で吹く機会なんてまずないので、ぜひ応援したいと思いました」と、他校の生徒や大人たちとともに、『アフリカン・シンフォニー』『負けないで』などの応援曲を力強く演奏。 中島君の隣で同じくトランペットを吹いていた「ら・こんせーる・のくちゅーる」のメンバー・澤泉維哲氏は、練習で使うホールが未来富山高校の隣にあり、普段から「野球部が練習しているところをよく見ている」という。 「すれ違った時に元気に挨拶をしてくれたり、皆さんとても礼儀正しくて、身近に感じていました。そんな彼らが甲子園に出るということで吹奏楽のメンバーを募集しており、ぜひ自分も参加したいと思ったんです」(澤泉氏) 指揮をするのは、新川高校吹奏楽部顧問の西田澄氏。通常、野球応援では選手のリクエスト曲を聞くことが多いが、今回は県大会終了後に急きょ発足した合同吹奏楽団ということもあり、そのような余裕もなく、新川高校が使っている応援曲を使用することに。『さくらんぼ』や『タッチ』『夏祭り』などの定番人気曲を選手の打席ごとに演奏。ランナーが二塁に進むと、チャンステーマに切り替える。サッカー日本代表の定番チャントとして知られる『日本オーレ』を『未来オーレ』と呼び、西田氏のタクトで何度も甲子園に鳴り響かせた。
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