嘘の夢の話 10月11日
コタツに入っていると、外から名前を呼ぶ声が聞こえてくる。それは私の名前ではなく知らない女の子の名前なのだが、なんとなく自分のことのような気がして声のする方へ向かうと、縁側でウェーブがかった黒髪の女性が洗濯物を畳んでいる。彼女は私に隣に座るよう促し、穏やかな口調で「新しいクラスはどう?」「○○ちゃんに絵の具は返した?」などと聞いてくる。何一つ身に覚えがないのだが、私は適当に話を合わせて返事をしておく。
女性が庭の椿の木を指差すので見ると、枝に紙垂のような白い紙が絡まっている。「ちょっと取ってきてくれない?」と言われ、木のところに行ってその紙を手に取ると、そこには私の本名が書いてある。驚いて振り向くと、縁側に座っていたはずの女性が私のすぐ背後に立っている。座っていた時は気付かなかったが彼女は異様に背が高く、私の身長の倍はあるのではと思えるほどだ。彼女は身をかがめて耳元で何かを囁いてくるが、肉声なのにひどくノイズが乗っていて内容が全く聞き取れない。


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