嘘の夢の話 10月18日
カーテンを閉め切った暗い自室で、ドライバーやノコギリを使って何かを必死に分解しようとしている。初めは自分でもわからなかったが、目が慣れてくるにつれそれが水色の一輪車であることがわかる。それに気付いた途端、なぜ自分がこんなことをしているのかわからなくなり、部屋に光を入れようと思ってカーテンを開ける。
窓の外を見ると、そこに見慣れた街並みはなく、乾いた荒野がどこまでも広がっている。荒野はそこらじゅうに穴が掘られていて、そこから黄色っぽい煙が立ち上っている。地面には、干からびた人間の死体が枯れ木のように転がっている。私はカーテンを閉め、床に転がる一輪車の残骸に目を落とす。一輪車を分解した理由を思い出した私は、これをあの穴の中に捨てに行かなければならないと思い、ゴミ袋に一輪車を詰めて玄関から家を出る。
ところが、玄関からの風景は普段と全く変わりがなく、いつも通りの街並みが続いているだけである。家の中に戻り、窓から外を眺めると、やはり荒野が眼前に広がっている。しかし実際に外に出て、家の周りを何周もしてみても、荒野などどこにも見当たらない。私は疲れて全てがどうでもよくなり、ゴミ置き場に一輪車を捨てて家に帰る。窓の外には荒野が見え、黄みがかっていた煙の色は真っ黒に変わっている。私はASMRでも聞こうと思ってYouTubeを開く。


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