SS

【SS】シンジ「カロス地方か、悪くない」

 1  クガメス更新◆cmpL4pCqEY 20/02/25 22:53:09  ID:y4UU.Ndk 名前× ID× wf
ジンダイ「シャドーパンチ!」

シンジ「――! ドンカラス!?」

ソウタロウ「ドンカラス戦闘不能、サマヨールの勝ち! よって勝者、ピラミッドキング・ジンダイ!!」

ジンダイ「喝!! 挑戦者よ、バトルを堪能させてもらったぞ。だがお前のバトルは計算に頼りすぎている。勝つために敵を知り、策を立てることは悪くない。しかしそれを頼りにしすぎる故、想定外の事態に陥った際の判断が遅れる傾向が見える。臨機応変な対応もまた、バトルにおいて重要だということを忘れてはならん」

シンジ「……バトル、ありがとうございました」

ジンダイ「……以前バトルした時より、格段に強くなっていた。ポケモンだけではない、お前自身の心もだ。少年よ、また挑戦しにくる時を楽しみにしているぞ」

シンジ「……! 失礼します」

シンオウリーグでアイツに敗れた後、俺はキッサキ神殿を守護するジンダイさんのもとへ赴き、再戦を申し込んでいた。彼から課せられた“自分ならではの強さ”。その答えをアイツとのバトルの中で見つけられた気がしたからだ。だが結果は見ての通り。俺はまたジンダイさんに勝つことはできなかった。ジンダイさんの指摘はもっともだった。振り返ってみれば、アイツとのバトルの時も、それが原因でドラピオンやテッカニンを失った。そのことに気づけたことを考えれば、負けこそはしたが、今日のバトルは決して無駄ではなかったのだろう。

950  ミロル@がんせきプレート 21/02/19 16:03:57  ID:Q4M2vz/. 名前× ID× wf
>>949
クズモーとニダンギルじゃないかな
951  メックス更新◆cmpL4pCqEY 21/02/19 22:11:51  ID:Stb2yJbI 1/12 名前× ID× wf
******

シトロン「助かりました、博士にガブリアス」

プラターヌ「これくらいはお安い御用さ。怪我はないかい?」

シトロン「はい、ありがとうございます!」

ユリーカ「もうお兄ちゃんったら、心配させて!」

シトロン「あはは…ごめんよ、ユリーカ」

こちらへ迫った“蔦”は、博士の介入で防がれた。
ただ、それで安心できるかどうかは別問題である。

プラターヌ「油断は禁物だ。まだまだ増えているみたいだからね…!」

その言葉通り“蔦”は次々に生え、此方目掛けて伸びてくる。
952  メックス更新◆cmpL4pCqEY 21/02/19 22:12:11  ID:Stb2yJbI 2/12 名前× ID× wf
シンジ「──チッ、鬱陶しい。ニダンギル!!」

ボールを放り、ニダンギルを呼び出す。
近寄る“蔦”を、シャドークローで切り裂いてゆく。

ヒガナ「オンバーン、ばくおんぱ!!」

ショータ「ブロスター、りゅうのはどう!!」

シトロン「レントラー、スピードスター!!」

各々ポケモンを繰り出し、迫る“蔦”を攻撃する。

ショータ「くっ、これじゃジュカイン達を助け出す余裕が無いですよ!」

シンジ「博士、チャンピオンはどちらに……?」

プラターヌ「市街地担当の班と連絡中だよ。ここがこれほどだと、向こうも気になるからね」

シンジ「……なるほど」
953  メックス更新◆cmpL4pCqEY 21/02/19 22:12:36  ID:Stb2yJbI 3/12 名前× ID× wf
シトロン「博士、やっぱりこれって……」

指示を飛ばす一方で、シトロンが博士に尋ねる。

プラターヌ「……ああ、あの“蔦”に間違いない」

シンジ「あの“蔦”……?」

プラターヌ「シンジくんは知らなくても無理はない、か。手短に説明すると──」

それは先のフレア団事件の折に、操られたジガルデの力によって生み出されたもの。
ミアレの街並みを破壊し、世界を覆わんとした負のエネルギーの塊。

ユリーカ「でもどうして!? プニちゃん達が……」

プラターヌ「分からない。彼らに何かあったか、或いは別の理由が──」

博士が続けようとした、その時である。

「──シャドーボール連射!!」

飛来した影の塊がボスゴドラ達を縛る“蔦”に直撃。
その攻撃により拘束が緩み、ポケモン達が脱する。
954  メックス更新◆cmpL4pCqEY 21/02/19 22:13:22  ID:Stb2yJbI 4/12 名前× ID× wf
シトロン「……デンリュウ、大丈夫かい?」

ショータ「ジュカイン、無事でよかった…!」

シンジ「……ボスゴドラ、お前は戻っていろ」

ヒガナ「ボーマンダ、貴方も」

解放されたとはいえ、疲労度合いに変わりない。
それぞれポケモンをボールへ戻し、改めてそちらに目を向ける。

カルネ「ごめんなさい。遅くなってしまって」

攻撃を行ったのは、到着したカルネさんとサーナイトだった。

プラターヌ「お気になさらず。それよりも、他の場所でもやはり…?」

カルネ「はい、“蔦”との交戦中とのことです」

頷いて答えるカルネさん。だが、それだけでなく……

カルネ「一つ、気になることがありまして」

プラターヌ「気になること、ですか?」

カルネ「ええ。ダイゴさんやシロナさんからの報告なのですが──」
955  メックス更新◆cmpL4pCqEY 21/02/19 22:14:47  ID:Stb2yJbI 5/12 名前× ID× wf
~~~~~~

カルネ『メガシンカが、できない……?』

ダイゴ『はい。詳しいことはわかりませんが──』

~~~~

アラン『……ダイゴ、そろそろどうだ…!?』

ダイゴ『あと少し待ってくれ!……行けそうか?』

メタグロス『……メッタ!』

ダイゴ『よし、サイコキネシスだ!!』

メタグロスの目が輝き、念動力が周囲に広がる。
途端、それまで活発だった“蔦”の動きが止まった。

ダイゴ『それではお二人、お願いします!』

フクジ『ほっほっほ。それじゃ、剪定の時間じゃな』

ビオラ『はい、絶好のシャッターチャンスです!』

フクジ『ゴーゴート、はっぱカッター!!』

ビオラ『ビビヨン、かぜおこし!!』

草の刃を吹き荒れる風が巻き込み、辺り一帯の“蔦”を切り刻んでゆく。
これで暫くは時間が稼げるはずだ。
956  メックス更新◆cmpL4pCqEY 21/02/19 22:15:18  ID:Stb2yJbI 6/12 名前× ID× wf
マノン『すっご~い。流石はジムリーダー……!』

アラン『気を抜くな。これは一時凌ぎに過ぎない』

マノン『そ、そのぐらいわかってるし!』

マーシュ『ウチらも負けてられんわ。クチート、とっておき行くで! メガシンカ!!』

クチートの身体が輝きに包まれ、姿が変化──せず、光が雲散する。

クチート『………?』

アラン『どうした、何故変わらない?』

マーシュ『ウチにもサッパリや。……クチ、クチチート、クー、クチ?』

クチート『クー、クチート……』

マーシュ『……うーん、クチートにもわからへんと。こんなん初めてやわ』

ダイゴ『……どうしたんだい?』

マノン『あ、ダイゴさん! あのね──』

~~~~

ダイゴ『──という感じでして』

シロナ『……それなら、私の所でも同じようなことが──』
957  メックス更新◆cmpL4pCqEY 21/02/19 22:15:50  ID:Stb2yJbI 7/12 名前× ID× wf
~~~~

ゴジカ『ニャオニクス、てだすけじゃ!!』

ウルップ『やるぞユキノオー、ふぶきだ!!』

ニャオニクスの援護を受け、ユキノオーの放った冷気が周囲の“蔦”を凍り付かせる。

ザクロ『今度は僕達の番ですね。ガチゴラス、がんせきふうじ!!』

降り注ぐ岩石が“蔦”へと正確に降り注ぎ、凍り付いたコレを次々に撃ち砕いた。

ウルップ『……うーん、あれだな。わかってはいたがキリがねぇ』

ザクロ『ですね。さて次は──』

シロナ『──ガブリアス、だいもんじ!!』
958  メックス更新◆cmpL4pCqEY 21/02/19 22:16:15  ID:Stb2yJbI 8/12 名前× ID× wf
ウルップ『……! 来なすったか』

シロナ『皆さん、時間稼ぎありがとうございました』

ゴジカ『もう良いのか?』

シロナ『はい、彼女のお陰で大体の事情は把握出来ました。ここからは私達も加勢します』

コルニ『よしルカリオ、アタシ達も全開で行くよ!』

コルニ『命・爆発!! メガシンカ!!……あれ?』

ルカリオ『………?』

~~~~

シロナ『コルニさんのルカリオには、特にこれといった異常は見られませんでした』

シロナ『メガシンカは詳しくありませんが、ルカリオは私の手持ちでもあるので、それだけは確かです』

カルネ『……そうなると、“石”に何か問題が?』

ダイゴ『どうだろう。マーシュさんの“石”は元を辿れば僕の所有だったし、可能性は低いけれど……』

~~~~~~
959  速カメックス更新◆cmpL4pCqEY 21/02/19 22:17:42  ID:Stb2yJbI 9/12 名前× ID× wf
プラターヌ「……成程、クチートとルカリオが」

ヒガナ「………それって」

シンジ「………ああ」

その現象は、俺達にも心当たりがある。
俺達の場合は、メガシンカ“できない”ではなくメガシンカが“解けた”といった具合だが。

カルネ「そうなると、ポイントになるのはやはりあの“蔦”、ということになるわね」

シトロン「はい。デンリュウ達は、あの“蔦”に捕らえられた直後にメガシンカが解けてしまいました」

ショータ「何にせよ、あの“蔦”に捕まるのは御免というわけですね」
960  速カメックス更新◆cmpL4pCqEY 21/02/19 22:18:42  ID:Stb2yJbI 10/12 名前× ID× wf
シンジ「…………」

先の博士達の話と以前聞いた事件の内容とを照らし合わせ、思考を巡らせる。

フレア団事件の際に生み出された負のエネルギー。
エネルギーを求め、暴走した“伝説の巨石”。

未だこの地に根付き、処理に奔走するジガルデ。
そんな中、突如この地に出現した“蔦”。

現れたレックウザと、対峙したメガシンカポケモン。
囚われたポケモン達の、不自然に解けたメガシンカ。

メガシンカができなくなったクチートやルカリオ。
そして二体も、その前に“蔦”に捕らわれている。

シンジ「───っ!!」

攻撃の隙間を縫い、眼前に一本の“蔦”が迫った。
咄嗟に身を躱すが、ソレは僅かに“左腕”を掠める。

シンジ「………!」

まさか、この“蔦”の狙いは───
961  速カメックス更新◆cmpL4pCqEY 21/02/19 22:19:09  ID:Stb2yJbI 11/12 名前× ID× wf
シンジ「───おい、お前はここから離脱しろ!」

ヒガナ「えっ、いきなり何を……!?」

弾きだしたとある仮説に、声を張り上げる。だがそれも、時既に遅し。

ヒガナ「しまっ───」

シンジ「───チッ!!」

腕を引き寄せ、迫る“蔦”から逃がす。しかし……

ヒガナ「………!!」

ヒガナの腰に下げられていた、一つの袋。
集めた“石”の入ったそれを、“蔦”が絡め取った。

ヒガナ「──ッ、キーストーンが!?」

シンジ「アレの目的は、大きなエネルギーを吸収することだ!」

ショータ「……そうか、だからメガシンカも……!」

不自然に解けたメガシンカは、“蔦”にエネルギーを吸われて維持が出来なくなったため。
ルカリオらが変化できなかったのも同じ理屈。
そして、同じくエネルギーを蓄える“石”を持つ俺達もまた、狙われる対象となったわけだ。
962  速カメックス更新◆cmpL4pCqEY 21/02/19 22:19:37  ID:Stb2yJbI 12/12 名前× ID× wf
プラターヌ「……待てよ。エネルギーを求めるということは、日時計も……!!」

その言葉を聞いていたかのように、“蔦”が伸びる。

カルネ「サーナイト──っ、他の“蔦”が……!?」

こちらに殺到する“蔦”の対処に追われ、日時計へと迫るソレを止めることが出来ない。

シトロン「………くそっ!」

ユリーカ「もうダメ……!!」

阻む者のない“蔦”が、遂に日時計の目前に達する。
そして、ゆっくりと魔の手を伸ばし──空から降ってきた青い影に、一刀両断された。
963  タージャ@ねらいのまと 21/02/20 04:04:11  ID:.OpUfvoQ 名前× ID× wf
サトシゲッコウガクルーーー\( ゜∀゜)/ーーー!?!??
964  メール更新◆cmpL4pCqEY 21/02/20 22:07:15  ID:cfZU3GLY 1/4 名前× ID× wf
ショータ「……! あれは、まさか……!!」

それに続くように、飛来する二つの波導。
一方は俺達に迫る“蔦”を撃ち払い、一方は “石”を奪った“蔦”を撃ち砕く。

シトロン「ええ、間違いない───」

青に並ぶように、二つの影が続いて降り立つ。
青い影は、手足の伸びたスラリとした体躯。
残りの二つは、ヘルガーに似たフォルムの深い緑。

シトロン「───ゲッコウガ!!」

ユリーカ「───プニちゃん!!」

シンジ「…………!!」

……プニちゃん。確か、ジガルデの呼び名だったか。
ということは、あれがアイツのゲッコウガ……!!
965  メール更新◆cmpL4pCqEY 21/02/20 22:07:42  ID:cfZU3GLY 2/4 名前× ID× wf
ヒガナ「……英雄のゲッコウガに、ジガルデ?」

ユリーカ「プニちゃん達、来てくれたんだね!」

プニちゃん『……ユリーカ、遅くなってすまぬ』

破顔するユリーカに、赤いコアのジガルデ──プニちゃんは一度だけ振り返り、そう告げる。
そして再び、前方へと向き直った。

ジガルデ『……ゲッコウガ』

ゲッコウガ「…………」

ゲッコウガが構え、いあいぎりを繰り出す。
それは、たったの一太刀で“蔦”を切り裂き、レックウザを解放した。

ショータ「やったぁ!!」

シトロン「流石ゲッコウガです!!」

プニちゃん『皆、構えよ。まだ終わっては───』

言い終わらぬ内に、激しい地響きが起こる。
同時に、先ほどよりも更に多くの“蔦”が現れた。

シンジ「………!」

プニちゃん『……10…20…いや、数えるだけ無駄か』

ジガルデ『ゲッコウガ、ココハ余等ガ引キ受ケル。其方ハ“核”ヲ探セ!』

ゲッコウガ「………コウ!」
966  メール更新◆cmpL4pCqEY 21/02/20 22:08:11  ID:cfZU3GLY 3/4 名前× ID× wf
一つ頷くと、目を閉じ意識を集中させるゲッコウガ。

シンジ「……ヤツは何を…?」

シトロン「まあ、見てて下さい」

“蔦”を防ぎながら問えば、意味深に笑うシトロン。

ゲッコウガ「…………!!」

やがて、カッと目を見開き、みずしゅりけんを発動。
通常より大きなそれを手に構え、一気に跳び上がる。

ゲッコウガ「─────」

その目線の先には、一本の“蔦”。

ゲッコウガ「──コウ、ガァ!!」

狙いを定め、みずしゅりけんを一閃させた。

“蔦”を切り裂いたソレは、なおも止まらない。
そのまま大地を穿ち、激しい蒸気と水飛沫が飛ぶ。
それが晴れた時、目に入ってきた光景は……

シンジ「……“蔦”が、引いてゆく……?」

力を失ったように崩れ落ちてゆく“蔦”。
気づけば周囲を覆っていた“蔦”は、きれいさっぱり消えて無くなっていた。
967  メール更新◆cmpL4pCqEY 21/02/20 22:09:56  ID:cfZU3GLY 4/4 名前× ID× wf
シンジ「……これが、ゲッコウガの力か」

常人の目には見えぬ物を見通す異能。
アイツと別れ、ジガルデと共に歩む道を選んだ切欠。

プニちゃん『ゲッコウガ、よくやった』

ゲッコウガ「……コウガ」

頷くプニちゃんと、目を細めて応じるゲッコウガ。
次の瞬間、緑色の光が散ってゆく。
光の中から現れたのは、小さな緑色の身体。
そしてそれを、駆け寄ったユリーカが抱き上げた。

ユリーカ「プニちゃん、会いたかったよぉ~!!」

プニちゃん『余も会いたかった。怪我は無いか?』

ユリーカ「うん! プニちゃん達が来てくれたから大丈夫だよ!」

その言葉に満足げに鳴いたプニちゃんは目線を移す。その先は……
968  ニガメ更新◆cmpL4pCqEY 21/02/21 22:04:46  ID:tfz.mIKw 1/3 名前× ID× wf
ヒガナ「……レックウザ」

レックウザ「…………」

拘束を解かれたレックウザは静かに佇み、ジッと目の前のヒガナを見つめる。

ヒガナ「……愚かな人間の手により“巨石”は持ち出され、結果失われてしまった」

ヒガナ「到底許されることではないのはわかっている。けれども、どうか話を聞いてくれないだろうか?」

レックウザ「…………」

ヒガナ「…………」

レックウザは何も言わず、先を促すように一つ頷いた。

ヒガナ「………ふぅ」

安堵の息を吐き、ヒガナは続けて口を開く。
そして語って聞かせた。この星に迫る危機のことを。

ヒガナ「回避するには、貴方の力が必要なの。かつて人々を救ってくれた、貴方の力が……」

それを耳にしたレックウザは首を擡げ、一つ吠える。
まるで、人間の身勝手さを非難するかのように。
969  ニガメ更新◆cmpL4pCqEY 21/02/21 22:05:46  ID:tfz.mIKw 2/3 名前× ID× wf
ヒガナ「貴方の怒りも分かっているつもり。でも、この世界の人間が皆愚かなわけじゃないんだ……!」

ヒガナ「だからどうか、どうかもう一度チャンスをくれないかな……?」

頭を下げるヒガナ。ジッと見つめるレックウザ。

ユリーカ「……あ、プニちゃん…!」

そこに近づいてゆく、二つの小さな緑色の身体。

プニちゃん『天空の守護者よ、余等も謝罪しよう』

レックウザ「…………?」

ジガルデ『“巨石”ヲ利用シタノハ愚カナ人間ニ違イハナイ。ダガ、消失ヲサセタノハ余等ナノダ』

レックウザ「………!!」

プニちゃん『あの時“巨石”は、力を求め暴走し、世界そのものを滅ぼしかねないほど危険な状態にあった』

ジガルデ『故ニ、余ノ全力ヲ以テコレヲ排除スル他ニ、存続ノ道ハ無カッタノダ』

レックウザ「…………」
970  ニガメ更新◆cmpL4pCqEY 21/02/21 22:06:52  ID:tfz.mIKw 3/3 名前× ID× wf
ヒガナ「……お願い、レックウザ」

そう言って、そっと手を伸ばすヒガナ。
その姿をジッと見届けたレックウザは──

ヒガナ「………! ありがとう…!」

──徐に頭を下げ、これに触れることを許した。

ユリーカ「うわぁ~! ねえ、ユリーカも良い!?」

シトロン「ちょ、ユリーカ!?」

目を輝かせ、近寄っていくユリーカ。
その姿を認めると、レックウザも一つ鳴いてこれを許した。

ショータ「……上手く、いったんでしょうか?」

シンジ「恐らくな」

ショータ「……はぁ、良かった~!!」

カルネ「取り敢えず、これで第一段階は達成ね」

プラターヌ「後はレックウザをメガシンカさせ、隕石を破壊してもらう……」

カルネ「ええ。でもその前に少し休憩しましょうか」

プラターヌ「ですね。みんな疲れているし、何よりレックウザの傷の手当てもしなくてはいけませんから」
971  ダイトス更新◆cmpL4pCqEY 21/02/23 22:04:45  ID:Jtaoz.Y. 1/5 名前× ID× wf
…………………

……………

………



ヒガナ「……さて、そろそろ始めよっか」

日時計前に集結した面々から、更に前へ出るヒガナ。
傷を癒したレックウザを前にし、“石”を掲げる。

ヒガナ「さあレックウザ、私の祈りを受け取って!」

ヒガナ「あなたのメガシンカを、真の力を……」

ヒガナ「世界を救う、その真の姿を見せて……!!」

掲げた“石”が輝きを放ち――しかし、雲散した。

レックウザ「……………」

……レックウザも、反応を見せなかった。

ヒガナ「………やっぱダメか」

ヒガナ「貴方の力に耐えうるだけの“石”を集め、貴方は降臨した」

ヒガナ「ここには、“巨石”の代わりとなる日時計もある」

ヒガナ「ねえ! してよ! メガシンカしなさいよ!……なんてね」

乾いた笑みを浮かべ、手中の“石”を眺めるヒガナ。
こうなった原因は、先ほどの“蔦”にあった。
972  ダイトス更新◆cmpL4pCqEY 21/02/23 22:06:10  ID:Jtaoz.Y. 2/5 名前× ID× wf
~~~~~~

レックウザを回復させる間、俺達は博士を中心に状況を整理していた。
これは、そんなときのとある会話である。

プラターヌ『──というわけで、ルカリオやクチートは“蔦”にメガストーンのエネルギーを吸い取られてしまったため、メガシンカできなかったのだと考えているよ』

マーシュ『……なるほどなぁ』

コルニ『それって、もう二度とメガシンカできないとかじゃないですよね……?』

プラターヌ『それは心配要らないよ。暫くすれば、“石”も自然に力を取り戻すはずだからね』

コルニ『そっか、良かったぁ…!』

マーシュ『せやったら安心やわ。博士、おおきに!』

安心し顔をほころばせる二人を前に、ウインクして見せる博士。だが、次の瞬間には顔をしかめさせ……

プラターヌ『でも、“ソレ”はそうもいかないね』

ヒガナ『……うん。私が集めていたのは、メガシンカを使うときに“石”を伝わる生体エネルギーの残光』

ヒガナ『メガストーンみたいに自然エネルギーが由来じゃないから、自然には回復しない』

ショータ『じ、じゃあレックウザのメガシンカは……?』

ヒガナ『難しいね。まあ、やるだけやってみるけど』

~~~~~~
973  ダイトス更新◆cmpL4pCqEY 21/02/23 22:07:52  ID:Jtaoz.Y. 3/5 名前× ID× wf
ヒガナ「……さて、どうしたもんかね」

……コイツ、この期に及んでまだそんなことを。

シンジ「どうしたもこうしたも無いだろう。まだ下らない意地を張るつもりか?」

シトロン「シンジ……?」

ユリーカ「どしたの?」

疑問の声を無視し、歩を進めてヒガナの前に立つ。
そして、手に持っているモノを引っ手繰った。

ヒガナ「………!」

次いで、後ろに控えていたダイゴさんの元へ行き……

シンジ「これはもう不要なので、お返しします」

ダイゴ「えっ、あ、ありがとう……?」

一礼し、キーストーンの入った袋をそちらへ手渡す。

ショータ「……シンジ、どういうことです?」

シンジ「あいつの言ったことを思い出せ。レックウザのメガシンカに──」

シトロン「………!!」

ユリーカ「あっ……!」

ダイゴ「……なるほど、そういうことか」

プラターヌ「……? 何の話です?」

今一つ状況を呑み込めていない周囲に、ダイゴさんが説明をする。
“流星の民”が残してきた、隕石と祈りの伝承を。
974  ダイトス更新◆cmpL4pCqEY 21/02/23 22:10:06  ID:Jtaoz.Y. 4/5 名前× ID× wf
カルネ「祈る、それだけで良いんですか……?」

ダイゴ「はい。伝承の通りならば」

シロナ「人やポケモンの意志は、時として大きな力を生み出すもの。やってみる価値はありそうですね」

チャンピオン達の意志が固まったのなら、こちらに問題はない。
後は、あいつの意志次第で全てが決まる。
今一度ヒガナの側に立ち、問いかける。

シンジ「……あの時お前が言ったこと、あの選択は嘘だとでも?」

ヒガナ「わかってるって。君のお説教はもう懲り懲りだよ」

ヒガナは一つ息を吐くと身を反転させ、後ろに控える人々の方へ向く。そして──

ヒガナ「……皆さん、お願いします」

――深々と、その頭を下げた。

ヒガナ「私の力じゃ、レックウザを覚醒させることはできない。だからどうか、力を貸していただきたい」

思いがけない殊勝な態度に、一瞬場が静まる。
そんな中最初に口を開いたのは、チャンピオン達だ。
975  ダイトス更新◆cmpL4pCqEY 21/02/23 22:10:50  ID:Jtaoz.Y. 5/5 名前× ID× wf
カルネ「ええ、もちろん」

シロナ「私達で良ければ喜んで」

ダイゴ「ここに集った時点で、元より協力は惜しまないつもりだったしね」

それを皮切りに、皆が口を開きだす。

アラン「……博士、やりましょう」

プラターヌ「そうだね、やってみようか」

マノン「何だかワクワクしてきたね、ハリさん!」

ハリマロン「りま!」

アランや博士、マノン、更にジムリーダー達も賛同の声を上げてゆく。

ヒガナ「……はは。なにこれ、私一人だけ悩んでたのが馬鹿みたいじゃないの」

シンジ「間違っていないな。お前が勝手に意地を張っていただけだ」

ヒガナ「君にだけは言われたくないよ、それ」

シンジ「……チッ、良いからとっとと始めろ」

ヒガナ「はいはい、わかりましたよっと」

軽口を叩きながら、再びレックウザと向かい合う。
レックウザはその様子を、ただ静かに見つめていた。
976  ヤシガメ更新◆cmpL4pCqEY 21/02/24 22:13:06  ID:8Qf.FH9w 1/4 名前× ID× wf
ヒガナ「……レックウザ。今度こそメガシンカを」

ヒガナ「世界を救う、あなたの真の力を見せて…!」

ヒガナ「私の、私達の祈りよ……」

ヒガナに合わせ、皆が祈りを捧げてゆく。

アラン「我が心に応えよ……!」

ショータ「僕達の全てを……!」

ダイゴ「石の煌き、絆となれ……!」

ヒガナの掲げる“石”が、輝きを取り戻してゆく。

シンジ「…………」

これでいい。ヒガナはメガシンカの残光、“石”に残った生体エネルギーを集めていた。
足りないのなら、生身の人間から送るだけなのだ。
977  ヤシガメ更新◆cmpL4pCqEY 21/02/24 22:13:31  ID:8Qf.FH9w 2/4 名前× ID× wf
カルネ「世界の人々を……」

シロナ「ポケモン達を……」

ユリーカ「お願い……!」

シトロン「お願いします……!」

プラターヌ「届け……!」

ジムリーダー達「「「「届け……!!」」」」

シンジ「…………!」

ヒガナ「届けっ!!!」

キーストーンが煌めき、呼応するように日時計が七色の光を放つ。

レックウザ「…………!!」

―――強い祈りが、レックウザに届く……!!―――

眩い光を放ち、レックウザが変化してゆく。
顎が突き出し、その長い髭から粒子を放つ。
謎の乱気流が発生し、その姿を取り巻いてゆく。

……超古代の伝説が、現世に再び舞い戻った。
978  ヤシガメ更新◆cmpL4pCqEY 21/02/24 22:14:20  ID:8Qf.FH9w 3/4 名前× ID× wf
ヒガナ「――オーラ、凄い……!!」

シンジ「………ああ」

その力の奔流に、ただただ圧倒されていた。
その時、ジガルデ達がスッと歩み出てゆく。

ジガルデ『……龍神ヨ、ヨクゾ戻ッタ』

プニちゃん『危機が迫っている。其方の役目を』

するとレックウザは一つ頷き、空へと昇って行った。

レックウザが空の彼方へ消え、辺りを静寂が包む。

ユリーカ「……ねえ、どうなったの?」

その問いに答えられる者は、誰一人としていない。
俺達にできるのは、信じ、待つことだけだった。
979  ヤシガメ更新◆cmpL4pCqEY 21/02/24 22:16:08  ID:8Qf.FH9w 4/4 名前× ID× wf
…………………

……………

………



どれほどの時間、そうしていただろうか。
不意に響く電子音。エントリーコールだ。

ダイゴ「はい、こちらダイゴ。……ええ、はいそうです。……それは本当ですか!?」

ダイゴ「はい、わかりました。ありがとうございます博士!」

通話が終わり、ポケナビを仕舞ったダイゴさんがこちらに向き直る。

ショータ「ダイゴさん、今のは……?」

ダイゴ「……聞いてくれ。トクサネ宇宙センター、ソライシ博士からの伝令だ」

その意味が示すこと、それは一つだけ。
皆が固唾を呑んで見守る中、ダイゴさんが口を開く。

ダイゴ「たった今、宇宙空間にて巨大なエネルギー反応の拡散――隕石の消滅が確認されたそうだ!」

笑顔でそう宣言すると、ワッと歓声が沸き起こった。

シンジ「……チッ、面倒事は二度と御免だ」

喜びに沸く兄妹やショータ達の姿を眺め、次いで周囲を見渡す。
そこには、あるべき姿が一つ足りなかった。
980  エトル更新◆cmpL4pCqEY 21/02/25 22:08:55  ID:emssslC. 1/7 名前× ID× wf
******

街の外れ、道路への入り口にその姿はあった。
その背に向かい、声を張り上げる。

シンジ「散々人を振り回しておいて、用が済めば早々にとんずらか。随分と良いご身分だな?」

ヒガナ「私の事情は君達が知ってる。事の真相はあのチャンピオンサマも知ってる。私の役目は終わった」

ヒガナ「私がこの街に居る意味は、もう無いんだよ」

こちらに背を向けたまま、そう言い放つヒガナ。

シンジ「ふざけるな。お前が──「良かった、君が来てくれて」──は?」

ヒガナ「やっぱり、君は他の人とは違うんだね」

ここに来て、漸くこちらを振り返る。
その顔は、にへらと笑ったあの時と同じもの。
そして、突然それを引っ込めたのもまた同じ。
981  エトル更新◆cmpL4pCqEY 21/02/25 22:09:44  ID:emssslC. 2/7 名前× ID× wf
ヒガナ「シンジ、君には感謝してもしきれないよ」

ヒガナ「君が私の目を覚ましてくれなかったら、きっと今も一人で突っ走って、失敗してたはずだもの」

……そんなものは、結果論に過ぎない。
俺はただ、俺のやりたいことをやっただけだ。

シンジ「気に食わん奴を叩きのめす、とかな」

ヒガナ「…………」

シンジ「それに、本当にマズい事態になれば、それこそジガルデ辺りが何とかしたんじゃないのか?」

ヒガナ「ジガルデもそこまで全能じゃないんだけど……まあ、そういうことにしといたげる」

……何でそこでそんなに上から目線になるんだ。

シンジ「本当に気にく……おい、どうした」

見れば、ヒガナの頬には一筋の涙。
982  エトル更新◆cmpL4pCqEY 21/02/25 22:10:41  ID:emssslC. 3/7 名前× ID× wf
ヒガナ「やっと、全てを終わらせることができたの」

シンジ「なに?」

ヒガナ「私達のお話。シガナとの、最後の“約束”」

シンジ「……そうか」

ヒガナ「そう、全て終わった。だからさ、私も逝くつもりだったんだ。シガナのところへ」

シガナ。ゴニョニョではない方の、か。
だが、その人物は既に───

シンジ「───! お前、何を馬鹿なことを!?」

ヒガナ「早とちりしないでよ。言ったでしょ、逝くつもり“だった”って」

シンジ「…………」

ヒガナ「ずっと、あの人のもとへ逝きたかった。でも、逝けなくなっちゃった」

シンジ「……どういう意味だ?」

ヒガナ「“シガナ”に出会って、“英雄”を知って……そして、君にめぐり逢った」

ヒガナ「この世界に、やり残したことが出来たから」

シンジ「…………」
983  エトル更新◆cmpL4pCqEY 21/02/25 22:11:26  ID:emssslC. 4/7 名前× ID× wf
ヒガナ「これから、ちょいと寄らないといけない場所があってね。その後ジュンサーさんの所へ行くよ」

ヒガナ「そして、一度終わったお話をもう一度始められるのか、よーく考えてみなきゃね」

シンジ「…………」

ヒガナ「……あ、そうだ。君に一つ、渡したいものがあったんだ」

そう言ってヒガナは、徐に懐へ手をやる。
そして“ある物”を取り出し、手渡してきた。

シンジ「……! これは……」

ヒガナ「シガナの形見、みたいなものかな」

シンジ「それを、何故俺に?」

ヒガナ「これが、私から君に贈れる精一杯の感謝の気持ちだからね。大事に使ってよ?」

シンジ「……ああ、わかった」

ヒガナ「うんうん、それでよし! そいじゃ、そういう事だから……」

そう言ってヒガナは踵を返し、立ち去ろうとする。
984  エトル更新◆cmpL4pCqEY 21/02/25 22:11:58  ID:emssslC. 5/7 名前× ID× wf
シンジ「……“あれ”はどうするつもりだ?」

俺の問いかけに、ヒガナは足を止める。
そして、振り返らずにこう言った。

ヒガナ「……そうだね、君達に任せてもいいかな?」

シンジ「……は?」

ヒガナ「ジュンサーさんの所じゃ、一緒には居られない。……それに、“シガナ”は大切な家族だから」

ヒガナ「勿論、ばば様の所に預けることも考えた」

ヒガナ「でもあの子……ユリーカならきっと、大事にしてくれるでしょ?」

シンジ「……だろうな」

ヒガナ「何も、全部を押し付けようって訳じゃない」

シンジ「…………」

ヒガナ「時が来たら、必ず迎えに行くよ。……だから、だからそれまでの間は……」
985  エトル更新◆cmpL4pCqEY 21/02/25 22:12:42  ID:emssslC. 6/7 名前× ID× wf
シンジ「もういい、わかった。とっとと行け」

震えるヒガナの声を制し、立ち去るように促す。
こんなところで油を売っているぐらいなら、早く行って、少しでも早く戻ってくる努力をすべきだろう。

ヒガナ「……ふふっ。やっぱり、ポケモンはトレーナーに似るんだね。ユキメノコによろしく言っといて」

シンジ「……何が言いたい」

ヒガナ「君も大概、“ぬるい”ってことかな?」

シンジ「なっ……!?」

ヒガナ「本当にありがとう。そいじゃ、サヨナラ」

最後に振り返って見せたその顔は、今までに見たこともないほどの、晴れやかな笑みを湛えていた。


▶ To be continued
986  こまで支援感謝です◆cmpL4pCqEY 21/02/25 22:56:24  ID:emssslC. 7/7 名前× ID× wf

「ピカピ~!」

「さあみんな! 一緒に行こうぜ、次の冒険へ!!」

******

遂に始まった、シンジのカロス地方最後のジム戦。
立ちはだかるのは、エイセツジムリーダー・ウルップさんと氷ポケモン達。

ウルップ「どうした、お前さんらの力はそんなもんじゃないだろう?」

繰り出される強力なワザの数々に、追い詰められるシンジのポケモン達。

シンジ「俺は勝つ! 勝ってカロスリーグへ行く!」

ウルップ「それで良い。お前さんの熱さで、俺の氷を溶かしてみな!」

白熱する勝負の行方や如何に!!
果たしてシンジは、バッジをゲット出来るのか!?

******

「次回、ポケットモンスターDP&Z!」

【SS】シンジ「カロス地方か、悪くない」【Part.2】
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=1391324

「みんなもポケモン、ゲットだぜ!!」

「ピッピカチュウ!!」







「二人とも、何してるロト~? 早くしないとスクールに遅刻するロト~!」

「わかってるって、今出るよ! ほら、行くぞピカチュウ!」

「ピッカァ!」
987  ダイジャ@パワフルハーブ 21/02/26 00:59:44  ID:9fdEjBoc 名前× ID× wf
part1完結、お疲れさまでした
シンジとヒガナの物語、大変良かったです
"英雄"やORAS原作の"主人公"がいないからこそ皆で成し遂げるって感じが堪らなく好きですねぇ
クズモーやニダンギルの今後の成長も含め、楽しみにしております
988  ドキング@グラウンドメモリ 21/03/26 17:57:10  ID:Kc8AJ7e. 名前× ID× wf
Part1完結してたのか…
989  オラント@イーブイZ 21/05/01 13:05:34  ID:m/7.9X8I 名前× ID×
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