要「はぁ…はあ…はあ…はあ…はぁ…」
要(やっと…リオを倒せたんだ…これで…楔も解けた…みんなの仇…討てた…白鳳さん…凍夜さん…宝華さん…アランさん…ファルドラさん…ロイドさん…芦花…桜花…秀…パト、そして道影、豪鬼…ありがとう…)
桜花「要くん!!」
要「桜花か…ははっ、がんばったな、お前も…」よしよし
桜花「酷い怪我…今すぐ治すから!!」
要「ああ…もう正直動けそうに無い…ッああ…うッうう…」
桜花「要くん?!どうしたの突然泣き出して…」
要(なんだ…涙が……出てくる……!)
要「……いや…なんでも…ない…気にしないでくれ……」
要(話すべきか?桜花に…?全てを…いや、話すべきじゃない…話したら桜花を…傷つけてしまう…)
要(話したらダメだ…桜花にも…みんなにも…楔が解けたって…俺の罪は…消えないんだ…)
桜花(要くん…やっぱり何か抱えてる…過去の事なのかな?)
桜花「……要…くん…」
要「どうした…?桜花?」
桜花「要君…あの…何か…抱えてる?」
要「?!桜花、なんで…」
桜花「要君はずっと今まで何かを抱えてるような様子だった、ふとした時、辛そうな顔するから…」
要「………」
ぎゅっ
桜花「話していいよ、要君、私は要君の全部を受け止めるよ、私は…要君の味方だから」
要「…良いのか?お前を傷つけてしまうかもしれないんだぞ…」
桜花「いいよ」
要「…じゃあ、話すぞ、俺の事を、俺の全てを…」
要「俺は道影や麗夜とは昔から仲が良かった、チャンバラしたり、鬼ごっこをしたり、時には手合わせもした、俺にはそんな日々がとても暖かく、心地良かった、だがあの時、あの事件で俺たちの仲は引き裂かれたんだ」
要「俺達は凍夜さんと手合わせをした、もちろん敵わなかったけどな、そしてその後、一人の時にリオに力をコピーすればいいと言われ、俺は軽い気持ちでリオの能力をコピーしてしまった…そして俺はその日の夜、能力を使った…そして…街は燃え、街の人々を…みんな…殺してしまった…」
要「道影と麗夜はたまたま隣町に行っていたから助かったが…他の人たちは…皆…」
桜花(要君…)
要「そして、麗夜は俺に怒った、そして麗夜はいなくなり、俺と道影はリオの情報を集めるために闇の世界に入った、だがずっと情報が無かった、そして冥界で神王連に立ち向かい、俺は生き残ったが道影と豪鬼が死んだ、それから闇に桜花たちと抗い続けた、そしてとうとう、目標であるリオを倒せた」
要「だが俺は…二度と消えない罪を背負ってしまった…みんなを…やってしまったんだ…」
要(ああ…全てを…言った…ごめん、桜花…ごめん…きっと傷つけた、きっと泣かせた、きっと…失望させた…)
要(当然だよな…俺は…汚れた人間なんだから…)
桜花(要君…そんな…!事が…!)
要「ごめんな…桜花…」
ぎゅっ
要「桜…花…?」
桜花「頑張ったね、要君、ずっと今まで我慢して、ずっと耐えて、ずっと傷ついて、」
桜花「辛くないわけが無いよね、みんなを、手にかけて…親友も死なせて…申し訳無いという言葉ではおさまらない痛み、辛さなんだろうね…」
桜花「でも要君はリオを倒そうと今まで努力した、みんなの無念を晴らそうと奮闘した、そして、防衛軍の人達、みんなで倒せた、よく頑張ったね、そしてこれからも償おう、いっぱい人を助けようよ、それがせめてもの罪滅ぼしだから…」
ぎゅっ
要「ううっ…!ありがとう…!!桜花!!」
桜花「一緒に頑張ろうよ、みんなも居る、お父さんだって白鳳さんだって、秀くんだって、パトだって、助け合おうよ、だって、みんな要君が大好きだから…」
白鳳「終わったか…」
凍夜「ああ、柊君、よく頑張ったな…ゆっくり休め…」
パト「要、桜花、みんな、よくやったな、これもみんなのおかげで勝てたんだ…」
アラン「努力が功を奏したな、柊」
ファルドラ「ああ、まさかここまで成長してくるとはな」
宝華「若手の成長はすばらしいわね…」
ロイド「お疲れ様だ、みんな、よくやったな」
芦花「要くん、みんな…よくがんばったね…」
秀「ああ、お前らが居てくれなきゃ掴めなかった勝利だ」