嘘の夢の話 10月29日
友人たちとピクニックに行くことになり、私はツナサンドとカブのピクルスを作って持って行く。私たちは小高い山を登っていくが、山頂に着いたところで、私以外の誰も弁当を持ってきていないことがわかる。このピクニックが楽しみで張り切っていたのは自分だけだったと思うと恥ずかしくなって、私は弁当を持ってきていないと嘘をつく。私たちはそのまま下山し、麓にあるショッピングモールで各自食事をしたり買い物をしたりして三々五々帰っていく。
このままではやりきれないと思い、一人で再び山に登って弁当を食べようと考える。ところがショッピングモールを出ると、山は来た時より険しくなっている。汗を滝のように流しながら獣道を登り、なんとか山頂へたどり着くと、弁当箱を開けてツナサンドにかぶりつく。それは自分でもびっくりするほどおいしくない。ピクルスもろくに漬かっておらずほとんど味がしない。空を見上げると、30cmくらいある巨大なトンボが交尾しながら飛んでいる。暗くなっていく空に5時のチャイムが流れ出すが、私はその場からどうしても動き出すことができない。
コメント