嘘の夢の話 11月1日
どこかの地方の山間を走るローカル線に乗っている。田舎の路線らしく一駅一駅の距離がめちゃくちゃに長く、もう何十分も停車せずに走り続けているのではないかと思えてくる。外はじとじとと雨が降っていて、ただでさえ山肌に囲まれて何も見えない風景をさらに憂鬱なものにしている。
しばらくすると列車は山間部を抜け、窓の外に開けた野原が広がる。その野原では、大勢の子供達が傘もささずに走り回っている。近くに学校がありそうな場所でもないので何なんだろうと思ってよく見ると、野原の中央あたりにトーテムポールが立っており、子供達は皆それに縄で繋がれている。トーテムポールには3つの顔が彫られていて、一番上は笑顔、下二つは泣き顔である。走っている子供達の表情も見ようと思って身を乗り出すが、ちょうど列車がトンネルに入って何も見えなくなってしまう。
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