嘘の夢の話 11月4日
中学の同窓会に行く。会場は結婚式場のような大きなホールで、同窓会というより立食パーティのような雰囲気である。しばらく楽しんだ後、酔い覚ましのために一旦会場の外に出る。すると向かいに小さなプレハブ小屋があったのでそこに入ってみる。
プレハブ小屋の中は事務室のようになっていて、スチールの机や事務用品が並んでいる。机の上にはパソコンや書類も置いてあるが、全体的にホコリをかぶっていて長らく人が立ち入っていないようである。そこでぼんやりしていると、一人の女性が小屋の中に入ってくる。同級生にいた気もするが名前は思い出せないような人だ。彼女は私を一顧だにせず、壁に立てかけてあった台車を取って小屋から出ていく。台車を引くガラガラという音が静かな小屋に響き、その音はいつまでも鳴り止まない。私は、あの女性が台車を引きながらずっとこの小屋の周りを回っているのだと察する。少し不気味だが、多分酔っているのだろうと思い、一応様子を見に行くことにする。
小屋を出ると、ちょうど角を曲がってきた女性と鉢合わせする。台車の上には、その女性と全く同じ顔をした女が乗っている。二人は私を見ると驚いた顔をし、そのまま同窓会の会場の方へ歩いて行ってしまう。
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