嘘の夢の話 11月16日
駐車場のフェンスに傘が何本もかかっている。ビニール傘や黒いこうもり傘、子供用の小さな傘などいろいろな種類のものがあり、どれも新品のように綺麗である。私はその中からカーキ色の傘を手に取って開く。すると中から紙がひらひらと落ちてきて、見ると力強い毛筆の字で「骨がいこつ」と書いてある。私はそれを読んで、なぜか大勢の前で褒められたように気恥ずかしい、でも誇らしい気持ちになり、足早にその場を立ち去る。
しかしだんだん、「骨がいこつ」というのが褒め言葉でもなんでもないことに私は気付き始める。それどころかどちらかといえば悪口ではないか、そう思うと一瞬だけ怒りが湧いてくるが、その後からすぐに悲しみが押し寄せてくる。やはり手放しに人から賞賛を得られることなどないのだ。私はすっかり意気消沈し、薬局でユンケルを買ってしまう。


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