嘘の夢の話 12月2日
ホラー系のトークライブに行き、出演者の語る怪談を聞いている。会場は半地下にあるライブハウスで、トークイベントなのに客は全員立ち見である。客席後方にある柱にもたれてライブを見ていると、肩に何かが落ちてくる。それは鮭の皮のような黒くてペラペラしたもので、私はぎょっとしてそれを手で払いのけ、バーカウンターに飲み物を買いに行く。
戻ってくると、近くの客がさっき私が床に払い落としたものを見て「やばくない?」「言った方がいいんじゃないの」などと話している。そしてその中の一人の挙手し、大きな声で「すみません、“まとも”が出ました」と宣言する。登壇者たちはぞろぞろとこちらにやって来て、落ちているものを見て「これはまともですなあ」「ええ、まともに違いない」と口々に言う。外から救急車のサイレンが聞こえてきて、このライブハウスの前で止まる。救急隊員たちが降りてきて扉の向こうで何かを話し合っている気配があるが、こちらに入ってこようとはしない。やがて話し声に混じって、ちゃりちゃりと金属をこすり合わせるような音が聞こえてくる。


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