嘘の夢の話 12月5日
ビルの非常階段から地上を見下ろしている。隣の建物との間に狭い空き地があり、そこに雨も降っていないのに黄色い傘を差した人が入ってくる。顔はよく見えないが、背丈からして子供のようだ。その子は空き地の中をしばらくうろうろと歩きまわった後、隅に捨て置かれている廃材の陰にしゃがみ込んでおしっこをしはじめる。
それを見ているのも申し訳ないので私は一旦建物の中に入り、少し経ってから再び外に出る。すると、私が立っている場所から階段を数段降りたところにある踊り場に、さっきの黄色い傘の子供が立っている。その子は自らの姿を隠すように傘を前方に向けており、私からは爪先しか見えない。そして子供はこちらに向けた傘をくるくると回転させる。その回転はやがて扇風機のように高速になり、サーッという音とともに風が伝わってくる。私はもう仕方ないと思い、ビルから飛び降りる。


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