嘘の夢の話 12月7日
駅前のロータリーで、道行く人々にうちわを配っている。うちわにはピンク色のハートマークが印刷されていて、その中に2桁の数字が書かれている。うちわの番号とそれを渡す相手には何らかの規則性があるようで、例えば大きい数字が書かれたうちわは基本的に男性に渡してはいけないらしい。でも私にはその理由までは知らされていないので、ただ指示に従ってうちわを配っていく。
通りかかった30代くらいの女性にうちわを渡そうとして声をかける。振り返ったその女性の顔を見て、私は何か違和感を覚える。具体的にどこかがおかしいというわけではないのだが、まるで誰かの顔真似をしているような、ある種不自然な感じのする顔である。一瞬戸惑ってから、手に持っていた「26」のうちわを何も考えずに彼女に渡す。すると直後に携帯に電話がかかってきて、今の女に何番のうちわを渡したか、と聞かれる。「26です」と答えると、電話主は至極ホッとしたように息を吐き、「ならいい」と言って電話を切る。


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