嘘の夢の話 12月13日
タクシーに乗って、窓から滝を眺めている。滝はものすごく大きく、実際に見たことはないけれどナイアガラの滝でもここまで大きくはないのではと思えるほどである。その激しい水の中を、数秒おきくらいに何かが流れ落ちていく。よく見るとそれらは全て人間である。
私の驚きを感じ取ったのか、運転手が「ここはまあ、いったら地獄みたいなところですよ」と話し始める。彼曰く、ここの滝壺には巨大なハゲタカたちの住処があり、もし水死や落下死を免れても喰われてしまうので一度落ちたら絶対に助からないのだという。「元はただの滝だったんだけど、地元のヤクザみたいな連中が鳥を連れて来てね」と運転手は言う。「じゃああの人たちは処刑されてるってことですか?」と尋ねると、運転手は少し黙ってから「僕の仲間もずいぶんやられましたよ」と答える。私は話を変えようと「そういえば、ここらへんの名産物って何ですか」と質問するが、それに対し運転手が何と答えたかは覚えていない。


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