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Conversation

本田圭佑さんが歴史に関心を持ち、資料に直接あたる姿勢は評価します。ただし、南京事件の評価にはいくつかの重要な視点があります。 第一に、当時の報道や証言は、国民党や共産党、さらにはソ連のプロパガンダ工作の影響を受けている可能性があります。加えて、中国は戦後しばらくの間は南京事件を国際政治の場でほとんど取り上げず、1970年代末から80年代にかけて、特に教科書問題などを契機に外交カード化しました。この経緯を踏まえると、史料や証言の評価には慎重さが必要です。 第二に、国家や軍上層部が組織的・計画的虐殺を命じたことを裏づける正式な公文書は、現時点で確認されていないというのが私の認識です。私は今年の通常国会で、外務省公式サイトにおける南京事件の記述について、その根拠となる公文書の有無を政府に質す質問主意書を提出しましたが、政府は「捕虜や住民を計画的・組織的に大量殺害せよ」という命令を記した公文書を提示できませんでした。提示されたのは、現地で略奪や暴行があった旨を記した『戦史叢書』などであり、組織的命令を示すものではありませんでした。 第三に、歴史戦では一次資料や公文書の保存・公開が極めて重要です。記録の欠落や焼却が、後世の歴史認識をめぐる議論を複雑にしてきました。 そして第四に、この問題は感情的対立に陥らず、事実・文脈・史料批判に基づいて冷静に検証すべきだと考えます。 歴史認識の議論は、事実の確認と解釈の区別が出発点です。本田さんが触れられた資料についても、その性格・作成主体・文脈を明確にし、上記の視点から多角的に検証することが、より健全な議論につながると考えます。
Quote
Keisuke Honda
@kskgroup2017
石原慎太郎さんのことが好きなこともあり、歴史のことは知ってたつもりだったものの、希望的コメントをしました。ただ一次資料などを詳しく調べたら、事実はほぼ歴史通りであると思いました。この点、僕の間違いでした。(改めて勉強するキッカケを頂き、ありがとうございました!) x.com/kskgroup2017/s…