嘘の夢の話 1月9日
私は2畳ほどの狭い部屋にいる。部屋は四方を背の高い引き出しで囲まれていて、出入り口は見当たらない。引き出しの中には絵馬のような形の札、袋に小分けにされた丸薬、綿棒などが入っている。電波は通じているのでスマホで現在地を確認すると、ここが代々木上原であることがわかる。都内だったことにひとまず安心するが、脱出の手がかりは何も掴めない。
仕方ないので座ってじっとしていると、地震のように床が揺れ出す。同時に頭上から声が聞こえてくる。その声は駅のアナウンスのような調子の機械音声で、やたらと長いこと喋り続けており、よく内容を聞くと輸血がどうとか言っているのでだんだん怖くなってくる。だがその声も徐々に小さくなり、地面の揺れも収まっていく。私は依然この小部屋に閉じ込められたまま、どうすることもできない。


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