嘘の夢の話 1月10日
職場の全員で地元の名士の墓参りに行くことになる。しかし、その名士が具体的にどういう人物だったのか、私たちの会社とどんな関わりがあったのかということは社長を含め誰も把握していない。それでも年に一回は必ず行かなければならないそうで、私たちはバスに乗って町外れの墓地へ向かう。
そこはごく普通の集合墓地で、私たちは社長の後について奥へ進んでいく。と、一角に、明らかに異質な墓石が立っている。その墓石は漢字の「余」みたいな形をしていて、赤色に塗られている。ここがあの名士の墓らしい。社長は墓前に酒を供え、私たちに合掌を促す。目を閉じ手を合わせている間、私は妙に視線を感じる。薄目を開けて見ると、先輩の女性社員がなぜか合掌している私を写真に撮っている。


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