嘘の夢の話 1月28日
試着室のような狭い部屋にいる。カーテンの外は野天で、ぬかるんだ道を隔てて藪が生い茂っている。藪の入り口には白い立て札が刺してあるが、私のいる所からは何と書いてあるかわからない。
藪の中を何かが動き回っている。はじめは動物かと思ったが、よく見るとそれは四つん這いになった人間である。頭髪が薄く、ジャガイモのようにいびつな頭の形をした中年の男だ。男は腰に警棒のようなものを巻きつけている。私は急いでカーテンを閉める。男がこちらに気付かないことを祈るが、しかし、足音はゆっくりと近づいてくる。ぬかるみを歩くぴたぴたという音が聞こえ、カーテン越しに見える影はどんどん大きくなる。耐えきれず叫び声をあげると同時に、カーテンが開かれる。
そこには、私の友人知人が10人ほど立っている。彼らは何かをやり遂げたような爽やかな顔をしていて、互いに顔を見合わせねぎらいの言葉をかけ合ったりしている。私は試着室を出て、彼らの後をついていく。藪やぬかるみは消え、辺りには普通の街並みが広がっている。彼らは、大通り沿いに植樹された一本の街路樹の前で立ち止まる。その木の幹には小さな鳥小屋が取り付けられている。私はみんなに促され、丸い穴から鳥小屋の中を覗く。その中を見た私は、友人知人たちに「これなら前のほうが良かった」と言う。だが、中に何が入っていたのかは思い出せない。


コメント