嘘の夢の話 1月30日
休日だというのに職場に呼び出される。仕事上のトラブルとかならまだしも「上司のPSPを壊した犯人を見つける」というわけのわからない理由なので腹立たしいことこの上ない。そんなことのために早く行くのも癪なので、私は普段ならバスで30分ほどかかる会社への道を徒歩で行くことにする。だが、途中で道に迷ってしまう。いくら歩きとはいえ毎日のように通っている道なので、どこで道を間違ったのかわからない。しかも私はいつの間にか裸足になっており、もはや歩くだけで精一杯である。
私は疲れ果て、街灯の下にしゃがみ込む。もうすっかり夜で、明かりの周りを虫が飛び回っている。その鱗粉やもげた足や死体が雪のように降ってきて、私の体に付着する。通りのすぐ向かい側にはドトールコーヒーがある。あそこなら快適に休め、おいしいものも食べられるということはわかっているが、これ以上一歩も動く気になれない。ドトールから中学生くらいの女の子が出てくる。彼女は目をきらきらさせ、ドトールの紙袋を宝物のように胸に抱いている。私は彼女に激しい嫉妬と敗北感を覚え、「なめるなよ」と思って落ちてきた蛾の死体を食べてしまう。


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