嘘の夢の話 2月3日
実家の玄関の前に、開店祝いに贈られるような花が置いてある。かなり大きい花で、近隣の住民の邪魔になっていないか心配だ。家にいた母に「あの花何?」と聞くと、母は急に機嫌が悪くなり、寝室に引っ込んでしまう。もしかしたらあれは何か悪質なイタズラなのかもしれないと思い、私は花を片付けることにする。
再び外に出て花の差出人の名前を確認すると、そこには「吉見 至」とある。一度も聞いたことのない名前だ。強いて言えば昔通っていた予備校に同姓の人物がいたが、彼は私の家など知らないだろう。とりあえず撤去しようとスタンドに手をかけてはっとする。今までずっと造花だと思っていたが、それらは全て生花だったのである。全身に鳥肌が立つ。落ち着け、よくあることだと自分に言い聞かせるが震えが止まらない。花を放置したままふらふらと家の中に戻ると、そこでは母と父と幼い頃の私が食卓を囲んでいる。子供時代の私は、今の自分から見てもびっくりするほどかわいくない。


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