嘘の夢の話 2月23日
ホスト風の男性から「いつか必要になるから」と言われてお守りを手渡される。彼は軽薄そうな見た目とは裏腹に妙に含蓄ありげな老師っぽい喋り方をするので、なんとなくそれを受け取ってしまう。お守りの表面には何も書かれておらず、縫製も安っぽく大した品とは思えない。でもとりあえず懐に入れておくことにする。
男性と別れてしばらく歩いていると、草がぼうぼうと生い茂った狭い空き地の中に古い小屋が建っているのを見つける。木造の小屋なのに扉だけは金属製で、マンションの郵便受けのようなダイヤル式の錠が付いている。試しに自宅の郵便受けと同じ番号に合わせてみると、扉は普通に開いてしまう。小屋の中は外観に対して異様に奥行きが広く、饐えた臭いで満ちている。私は小屋の奥の角に誰かが座っているのに気付く。同時に、背後に気配を感じて振り向くと、さっきのホスト風の男性が立っている。彼は鉋で木を削るような仕草を私に見せた後、何も言わずに立ち去っていく。


コメント