嘘の夢の話 3月3日
「不審者が大量発生しておりますので、外出時はご注意ください」という町内アナウンスが流れる。カーテンを開け街の様子を窺ってみると、確かに異様な感じがする。昼間なのに辺りは暗く、靄のようなものが一面に立ち込めている。そして、厳かに足音を響かせながら、百鬼夜行じみた一団が通りをこちらに向かってくるのが見える。これが大量発生している不審者か、と思って私は戦慄する。
私はカーテンを閉め、部屋の隅にうずくまって彼らが去るのを待つ。しかし、iTunesが勝手に起動して丸ノ内サディスティックが爆音で流れ始める。慌てて止めたがすでに遅く、マンションの階段をすごい勢いで駆け上がってくる足音が聞こえる。私はベランダの非常階段を使って避難する。地上に降りると、そこには砂浜が広がっている。波打ち際にコルクで栓をされた瓶が落ちていたので拾って開けてみると、中にはどこかの飲食店のシフト表が入っていた。


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