嘘の夢の話 3月9日
長いトンネルを一人で歩いている。元は知り合いの運転する車に乗っていたのだが、急にドアが開いて路上に投げ出されてしまったのである。オレンジ色の照明に照らされた道をどれだけ進んでも出口は見えず、他の車も全く通らないのでヒッチハイクなどをすることもできない。
とぼとぼ歩いていると、道に何か白っぽいものが落ちている。近づいて見ると、それは人間の脳にそっくりな形をしたものである。車に潰されないようどこかに移動させなければと思うが、さすがに素手で触るのは気持ちが悪いので、私はカバンからノートを出してそれに脳を載せる。すると、そこから数歩も歩かないうちにトンネルの出口が見えてくる。まるで狐につままれたようで、かえって不気味である。トンネルを出ると、そこは新青梅街道と環七が交差する地点である。さっき私を捨てた車が信号待ちしているのに気付いて、私はなぜか陸橋の柱の陰に隠れてしまう。


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