嘘の夢の話 3月8日
埠頭に十数人ほどの人が集まって、キャンプファイヤーのように大きな火を囲んで立っている。私は少し離れたところからその様子を眺めているが、彼らは直立不動のまま据わった目で炎を見つめており、トランス状態に入っているようである。どこからか読経らしき声が聞こえてきて、火はさらに高くなり、人々は笑気ガスを吸ったようにとろけた表情になる。
私は何の事情も知らないけれど、だんだんと「彼らを助けなければ」という思いに駆られてくる。ちょうど私はクーラーボックスを持っていて、その中にはビタミンウォーターがたくさん入っている。これで火を消せば、彼らも正気に戻るに違いない。私は炎の前に躍り出て、ビタミンウォーターを一本ずつ開けては火の中に注いでいく。結果的に相当な本数を要したが、なんとか鎮火に成功する。しかし、人々の姿が見えない。辺りを見回すと、彼らはいつの間にか海に入って素潜りをしている。彼らに「獲れますか?」と聞くと、一人がリンゴくらい大きなウニを手に持って見せてくれる。


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