嘘の夢の話 3月10日
薬局で買い物をしている。綿棒を探しているのだが、どうしても売り場を見つけることができず、店内をぐるぐると歩き回ることになる。綿棒一つ買うことができない自分が救いようのない出来損ないに思え、大した距離を歩いたわけでもないのに息切れするほど疲れてしまう。と、私はレジの後ろ側に一台のベッドがあるのを見つける。こぢんまりとしたシングルベッドだが、高級ホテルに置いてあっても違和感ないような気品があり、純白のシーツと枕は美しく整えられている。私はたまらずそのベッドに飛び込む。
ところが、いざ寝転がってみると、そのベッドの寝心地は案外に良くない。マットレスがすごく柔らかい素材で体が沈み込むのだが、まるで自分がベッドに少しずつ取り込まれていくような気持ち悪さを覚える。枕からは、うがい薬のようにケミカルな匂いがする。居心地の悪さに起き上がると、ベッドの傍には薬局の店員が立っている。彼は私に「6,500円です」と告げる。そりゃないよと思ったが、ゴネても仕方ないのでおとなしく代金を支払う。ただこのままでは帰れないので、私は店員に「綿棒ってどこにありますか」と尋ねる。「そんなもの無いです」と彼は答える。


コメント