嘘の夢の話 3月16日
学生時代の恩師に相談に乗ってもらうため、彼が住んでいるマンションを訪れる。エレベーターに乗り込むと、床に大粒の梅干しが落ちている。私はそれを拾って、恩師との数年ぶりの再会のシーンで彼の顔に投げつけたら面白いのではないかと考える。笑いを噛み殺して恩師の部屋のインターホンを押し、彼が扉を開けると同時に、私は手のひらの中の梅干しを思い切り投げつける。だが梅干しが手を離れた瞬間、「こんなことはしてはいけない」という思いが一気に押し寄せてくる。私は恩師の反応もろくに見ないまま階段を駆け下り、マンションの外へ逃げ出す。
私の取り乱しようを見て、通りすがりのおばあさんが「大丈夫ですか?」と声をかけてくれる。返事をしようにも喉にものが詰まったように声が出ない。おばあさんはバッグから飴を一粒取り出し、私に握らせる。透き通った水色の見た目なのに黒飴のような味がして驚いたが、それなりに美味しい。だんだん落ち着いてきた私は、恩師にしっかり謝らなければと思ってマンションを見上げる。しかし、少し目を離したうちにマンションはでかいパチンコ屋に変わっている。


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