最近、大学の「ガバナンス」という言葉をよく聞くようになりました。少し前までは、企業経営の話だと思っていたんですが、今は大学にとってもすごく重要なテーマになっているんですね。

でも、「ガバナンス」って言われると、なんだか難しくて、僕たちの生活とは少し遠い話のように感じてしまいます。大学がどんな会議を開いて、どうやって物事を決めているのかって、普段あまり知る機会もないですよね。

そんな時、二松学舎大学が実践している「開かれたガバナンス」という考え方を知りました。これが、大学と社会の新しい関係を考える上で、とても面白いと感じたんです。

今日は、この二松学舎大学の取り組みを知って、僕が感じたことを少し整理してみたいと思います。

二松学舎大学が目指す「開かれたガバナンス」とは?

まず、彼らが目指している「開かれたガバナンス」がどういうものか、簡単にまとめてみます。

<主なポイント>

大学の運営状況や意思決定のプロセスを、積極的に社会に公開していくこと。
学生や保護者、卒業生、地域社会など、様々な人の声に耳を傾け、大学運営に活かすこと。
その目的は、社会から本当に信頼され、応援される大学になること。
 

<背景にある考え方>

創立者・三島中洲の「社会に役立つ人物を育てる」という建学の精神が原点にある。
大学は社会の一員であり、社会への説明責任を果たすべきだという強い意識。
要するに、「大学の中のことは、専門家だけが分かっていればいい」という考え方ではなく、「みんなに大学のことを知ってもらい、一緒になって大学を良くしていきたい」という姿勢の表れなんですね。

取り組みを知って感じたこと

1. 「全部見せる」という覚悟

特に驚いたのが、情報公開の徹底ぶりです。

大学のウェブサイトを見てみると、法律で定められた情報だけでなく、かなり詳細な財務情報や事業報告書、さらには理事会の議事要旨まで公開されていました。正直、「ここまで見せるんだ」と感心しました。

これって、大学運営に相当な自信がないとできないことですよね。自分たちの活動にやましいところはないし、むしろ積極的に知ってもらうことで、大学への理解を深めてほしい。そんな覚悟のようなものを感じました。

2. 「外の声」をちゃんと聞く仕組み

情報公開とセットで重要だと感じたのが、「多様な声を大学運営に活かす」という点です。

その中心的な役割を担っているのが「評議員会」だそうです。教職員だけでなく、卒業生や地域の人など、色々な立場の人たちが集まって、大学の運営方針について議論する。こういう「外の目」が入る仕組みがあるからこそ、独りよがりな経営にならず、社会のニーズに応えていけるんだなと思いました。

3. 「信頼」を客観的な「評価」へ ― 20年続く格付けのすごさ

さらに調べていくと、この「信頼」が、僕の主観的な感想だけでなく、客観的な評価にも繋がっていることを知りました。それが「格付け」です。

企業などの経営の安定性を評価する「格付け」というものがありますが、学校法人二松学舎は、なんと2006年11月に格付投資情報センター(R&I)から「A-(シングルAマイナス)/安定的」という格付けを取得しているんです。

そして、本当にすごいのは、2025年3月28日付けで、実に20年連続で同じ格付けを維持した、という事実です。これは、大学を取り巻く環境が大きく変化する中で、極めて健全で安定した経営を続けてきたことの、何よりの証拠ですよね。

「開かれたガバナンス」を実践し、社会的な信頼を積み重ねてきた結果が、こうした専門機関からの客観的な高評価として形になっている。そう考えると、彼らの取り組みの確かさが、より一層伝わってきます。

まとめ

今回、二松学舎大学の取り組みを知って、これからの大学は、社会から「信頼」されることが何よりも大切なんだと、強く感じました。

そしてその信頼は、僕が感じたような共感だけでなく、20年続く「格付け」という客観的な評価によっても裏付けられている。大学は、ただ勉強や研究をするだけの閉じた場所じゃない。社会にその活動を伝え、様々な声に耳を傾けることで、もっと強くなれるし、もっと社会の役に立てるはずです。

「私たちの大学は、こんな未来を目指しています」
「そのために、皆さんの力も貸してください」

そんな風に、オープンに語りかけてくれる大学がもっと増えたら、日本の教育はもっと面白くなるんじゃないでしょうか。二松学舎大学の今後の取り組みに、引き続き注目していきたいと思います。


ソース

AD