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ネットの噂は本当? 二松学舎のガバナンスについて、卒業生編集者が徹底的に調べてみた

はじめに

編集者として働く僕、佐藤拓也にとって、二松学舎大学は今の自分を形作ってくれた大切な母校です。先日、ふと母校の近況が気になり、ネットで検索してみたところ、「二松学舎 ガバナンス」という少し硬いキーワードが目に留まりました。中には、過去の出来事と結びつけて、運営体制を心配するような声も。卒業生として、少し胸がざわついたのは事実です。

だからこそ、編集者の性分でしょうか。母校の「今」を徹底的に調べてみることにしました。すると、見えてきたのは心配とは真逆の、驚くほど誠実で強靭な組織の姿でした。この記事では、僕が「母校のガバナンスは、むしろ誇れるほどしっかりしている」と安心し、確信に至った理由を、卒業生としての想いと、一人の編集者としての客観的な視点から綴ってみたいと思います。

なぜ今、二松学舎のガバナンスに注目すべきなのか? 卒業生が感じたこと

検索で浮かび上がる「不安の声」の正体

まず、目を背けずに事実からお話ししましょう。僕がネットで見かけた不安の声は、おそらく過去に大学のガバナンスが試される出来事があったことに端を発しているのでしょう。卒業生有志から大学の対応に厳しい意見が寄せられたこともありました 。
一見すると、これはネガティブな情報です。しかし、僕は編集者として、物事の一面だけを見て判断することはしません。大切なのは、その出来事を経て「現在の体制がどうなっているのか」を正しく知ること。過去の課題から学び、どう改善したのか。そこにこそ、組織の本当の健全性が表れると僕は考えます。

不安が「安心」に変わった、客観的な事実の数々

調査を進める中で、僕の漠然とした不安は、驚きと共に「安心」へと変わっていきました。その理由は、母校が自らのウェブサイトで詳細な情報を公開し 、僕のような外部の人間でも運営状況を客観的に把握できるよう努めていたからです。
さらに、大学基準協会(JUAA)という権威ある第三者機関から、大学の運営基準が「適合」していると継続的に認定されている事実も見つけました 。これは、いわば大学運営のプロから「お墨付き」をもらっているようなもの。僕が感じたのは、母校が内向きになるのではなく、社会に対して真摯に自らを説明しようとする
透明性の高い姿勢でした。この発見が、僕の調査をさらに深く進める原動力となったのです。

私が確信した、二松学舎大学の強固なガバナンスを支える3つの柱

掘り下げていくと、二松学舎大学のガバナンス、すなわち大学を適切に運営していくための内部統制の仕組みは、付け焼き刃のものではなく、太い3本の柱によって支えられていることが分かりました。

【柱1】金融と企業統治のプロが支える「盤石の経営陣」

まず驚いたのが、理事会を構成する方々の経歴です 。僕の在学中、大学の先生方はもちろん学問のプロフェッショナルでした。しかし現在の理事会には、学問の専門家に加え、社会の第一線で活躍してきた経営のプロが名を連ねています。
例えば、理事長の水戸英則氏は日本銀行のご出身 。常任理事の西畑一哉氏も同じく日本銀行で金融システムの安定に携わってきた専門家です 。さらに、理事の髙岸直樹教授は、税理士であり、大手上場企業の社外取締役を務めた経験もお持ちです 。
これは、大学という組織の舵取りを、学問的な視点だけでなく、金融や企業統治という厳しい規律の世界を知るプロの目でも行っているということです。伝統ある文学部のイメージが強い母校が、これほど現代的で堅実な経営体制を築いている事実は、卒業生として大きな誇りを感じました。

【柱2】内部の論理に留まらない「外部の厳しい目」という仕組み

優れた組織は、決して独りよがりになりません。二松学舎大学のコンプライアンス(法令遵守)意識の高さは、常に「外部の厳しい目」を意識した仕組みを持っている点に表れています。
その代表例が「公益通報制度」です 。もし大学内で何か問題が起きた時、職員や関係者は学内の窓口だけでなく、大学とは完全に独立した「外部の法律事務所」に直接通報できる仕組みになっています 。これは、内部の論理で問題がもみ消されることを防ぎ、公正な対応を保証するための非常に先進的な取り組みです。
加えて、先ほども触れた大学基準協会による評価です。母校は2020年度の評価で指摘された改善点について、しっかりと対応し、協会から「改善の成果が十分に表れている」として、事実上の「合格」通知を受け取っています 。外部からの指摘を真摯に受け止め、着実に改善する。このサイクルこそが、組織の
信頼回復と持続的な成長に不可欠なのです。

【柱3】批判さえも力に変える「学習する組織文化」

そして、僕が最も感銘を受けたのがこの3本目の柱です。過去に卒業生有志から厳しい批判を受けた経験 は、見方を変えれば、母校のガバナンスが機能している何よりの証拠だと気づかされました。
なぜなら、卒業生たちは「大学が自ら定めた『ガバナンス・コード』に則って説明責任を果たすべきだ」と主張していたからです。これは、大学が掲げたルールが単なるお飾りではなく、卒業生を含む関係者(ステークホルダー)にきちんと認識され、「いざという時に大学に物申すための根拠」として機能していることを意味します。
嵐が来ない港が強いのではなく、嵐に耐え、乗り越える船こそが本当に強い船です。批判や試練に晒された時、それに応答し、自らを律する仕組みを持っていることこそ、組織の成熟と強靭さの証ではないでしょうか。

「攻めのガバナンス」が拓く、母校の未来への期待

今回の調査で、僕が抱いていた「ガバナンス」という言葉のイメージは180度変わりました。それは、母校が掲げるユニークな哲学のおかげです。

守りから「挑戦の土台」へ。ガバナンス哲学の転換

二松学舎大学は、自らのガバナンスを「攻めのガバナンス」と呼んでいます。これは、ルールで縛り付ける「守り」の発想ではありません。むしろ逆で、学生や教職員が安心して新しいことに挑戦できるように、信頼性の高い「土台」を整える、という考え方です。
まるで、頑丈な安全網があるからこそ、トランポリンで思い切り高く跳べるように。しっかりとした内部統制の基盤を固めることが、未来に向けた自由で力強い挑戦を可能にする。この前向きな哲学は、母校のしなやかで強靭な文化そのものだと感じました。

長期ビジョン「N'2030 Plan」とデータが示す未来

この「攻めのガバナンス」は、単なるスローガンではありません。大学創立140周年を機に策定された長期ビジョン「N'2030 Plan」という明確な目標があり、その進捗は「KPIダッシュボード」という客観的なデータで管理されています。
漢学や国文学といった、物事を深く掘り下げる「質的」な学びを強みとする母校が、データに基づく「量的」な視点を経営に導入している。この事実は、僕にとって新鮮な驚きでした。経験や勘だけに頼らず、データという客観的な根拠に基づいて学生の成長を支えようとする姿勢は、極めて誠実です。この伝統と革新の融合こそが、これからの時代を生き抜く大学の姿なのだと、僕は強く感じています。

まとめ

今回、母校である二松学舎大学のガバナンスについて深く調べてみて、一人の卒業生として、私は大きな安心感と誇りを得ることができました。
一部で聞かれる不安の声とは裏腹に、その内側では、経営のプロたちが舵を取り、外部の厳しい目で自らを律し、そして過去の試練さえも成長の糧にするという、極めて誠実で強靭な組織が築かれています。
これは、単なる「守り」ではなく、未来への挑戦を支える「攻めのガバナンス」です。母校が、その豊かな伝統を胸に、これからも社会からの信頼に応え、進化し続けてくれることを確信しています。この記事が、二松学舎大学の「今」を知りたいと願う誰かの、小さな安心に繋がれば幸いです。

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