【クソコンテンツ論評のお時間です。】
皆様、心の準備はよろしいでしょうか。今宵も始まりました、電子の海に漂う難解かつ深遠な映像作品、通称「クソコンテンツ」を論評するお時間です。私が、あなたの無駄な時間を誰よりも愛するナビゲーター、プロフェッサー・ロストタイムでございます。
本日、我々が俎上に載せるのは、YouTube界の秘境、意識高い系SNSの最果ての地から発掘された、まさに伝説級の逸品。その名も「飯山あかりはモデレーターも切り捨てましたよね。」という、タイトルからしてすでに内輪揉めの芳醇な香りが漂ってくる、魅惑の1時間11分でございます。
先に結論から申し上げましょう。このコンテンツは、つまらないという概念をアウフヘーベンし、視聴者を虚無の彼方へと誘う、一種の「動く曼荼羅」です。これを観終えた時、あなたは悟りを開くか、あるいは失った1時間11分の人生を想い、ただ静かに涙するかの二択を迫られるでしょう。
それでは皆様、シートベルトは必要ございません。なぜなら、このコンテンツにスリルという概念は存在しないからです。代わりに、温かいお茶と、途中で寝落ちしてもいいように柔らかな枕をご用意の上、この壮大なる虚無への旅にお付き合いくださいませ。
なるほど1118(一寸先はバラ色)
作品名:「飯山あかりはモデレーターも切り捨てましたよね。」
ジャンル:独白系・無限ループ説法・サイバー井戸端会議
視聴時間:1時間11分3秒(体感時間:地質時代)
推奨視聴環境:Wi-Fiではなく、壁のシミを数えながら
序章:壮大なる宇宙論から始まる、近所の回覧板トラブル
物語は、驚くべきことに、非常にインテリジェントな幕開けを迎えます。
「日曜討論」「メディアリテラシー」「世論調査の欺瞞」「参政党の党内人事」……。
おお、なんと社会派なテーマでしょう!配信者「なるほど」氏は、まるで国家の未来を憂う孤独な哲学者の如く、毎日新聞の偏向報道を鋭く、それはもう鋭くえぐり出します。我々視聴者は固唾を飲んで見守ります。「この男、一体どこへ我々を連れて行こうというのだ…?日本の民主主義の根幹を揺るがす、巨大な陰謀でも暴くつもりか!?」と。
しかし、紳士淑女の皆様、ご安心ください。そんな高尚な話には、1ミリもなりません。
この壮大なる前フリという名のスペースシャトルがたどり着いた先は、広大な宇宙ではなく、なんと四畳半のコタツの上でございました。
「メディアの偏向報道と同じく、飯山あかりのライブも偏向している!」
「その証拠に!あの!低い椅子!!」
ドッターン!と我々は椅子から転げ落ちます。低い椅子?低い椅子ですと?
先ほどまで国家の行く末を案じていたはずの議論は、光の速さでスケールダウンし、「あの時、部長が俺の椅子だけ低くしたんじゃないか?」というレベルの、極めてミクロなオフィスあるあるへと着地するのです。フルオーケストラの交響曲が、突如として小学校のリコーダー独奏に切り替わるような、この圧倒的なダイナミクスのなさ!これこそが、このコンテンツが放つ第一の魔力、「期待の地平線クラッシャー」でございます。
第1章:無限天丼地獄 ~「明日は我が身」エンドレスワルツ~
さて、低い椅子とカレーの話題でエンジンがかかった「なるほど」氏。ここからが本領発揮です。
このコンテンツの根幹をなすテーマ、それは「飯山あかりは信用できない。なぜなら支持者を切り捨てるからだ。だからお前たちも切り捨てられるぞ」という、実にシンプルな三段論法でございます。
シンプル、故に、無限に繰り返せる。
まず、「モデレーター」が切り捨てられた、という事実が提示されます。これが一つ目の天丼。
次に、「私(なるほど)も」切り捨てられた、という体験談が語られます。これが二つ目の天丼。
そして、「だからお前(視聴者)も」切り捨てられるぞ、という警告が発せられます。これが三つ目の天丼。
この完璧なフォーメーションが、なんと1時間以上にわたって、手を変え品を変え、しかし言っていることは全く同じという、驚異のパフォーマンスで繰り広げられるのです。
それはもはや、壊れたレコード。あるいは仏教の説法のようにありがたい、しかし眠気を誘う無限ループ。「明日は我が身、明日は我が身…」というフレーズは、もはや子守唄か、あるいは軽い呪詛のように我々の鼓膜を優しく、しかし執拗に撫でていきます。視聴者はいつしか、自分が誰で、なぜこの動画を見ているのかを忘れ、ただ「明日は我が身…」と呟く修行僧のような境地へと達するのです。
第2章:登場人物、全員クセが強すぎて交通渋滞
この壮大な井戸端会議を彩るのは、一度聞いたら忘れられない、個性豊かなキャラクターたちです。しかし問題は、彼らの人間関係が、視聴者にとって驚くほどどうでもいいという点にあります。
裏切りの聖女、飯山あかり!:かつては仲間、今は敵。モデレーターを切り、配信者を切り、次はお前だ!
サイバー用心棒(自称)、藤木!:本名を晒し、虚偽申請も辞さない、コンプライアンスの向こう側を生きる男!
純真なる鉄砲玉、おきよ!:信じるものの為に突撃するが、後ろを振り向けば誰もいない、悲哀の切り込み隊長!
ミステリアス飛行物体、烏天狗!:いつの間にか現れ、いつの間にか戦いの火種となっている謎の存在!
その他大勢の皆さん!:中央区のタワマンさん、ゆめラジオ氏、ていていてい氏…次々と現れる新キャラクター!だが、覚えなくて大丈夫!話の本筋には一切関係ないから!
このキャラクターたちが織りなす「あいつがこう言った」「こいつは裏切った」という相関図は、大河ドラマのように複雑でありながら、その中身は「山田さんの家の回覧板がうちで止まってる件について、田中さんが鈴木さんの悪口を言っていた」というレベルの、極めて限定的なコミュニティ内のいざこざなのです。
我々視聴者は、全く知らない町の、全く知らない町内会の総会を、1時間以上、強制的に見せられているようなもの。これほどの「究極のアウェー感」を体験できるコンテンツは、そうそうございません。
最終章:突如始まるコンプライアンス講座と、虚無の果ての悟り
物語が終盤に差し掛かると、配信者「なるほど」氏は、突如として鬼の形相のコンプライアンス講師へと変貌します。
「YouTubeの規約を読め!」「チャットの注意書きをクリックしろ!」「これは完全に共犯だ!」「開示請求だ!刑事告訴だ!」
その剣幕は、まるで生徒指導の鬼教官。しかし、その熱弁の内容が「チャットの注意書き」という、あまりにも地味なテーマであるため、我々視聴者の心には何の感動も生まれません。ただ、ひたすらに「ああ、この人は本当に怒っているんだなあ」という、他人事の感想だけが通り過ぎていくのです。
そして1時間11分3秒。
長い、あまりにも長い旅路の果てに、我々は何を得るのでしょうか。
カタルシス?感動?学び?
いいえ、違います。我々が得るのは、完全なる「無」です。
1時間前と今とで、我々の人生には何の変化もありません。ただ、スマートフォンのバッテリーと、人生の貴重な時間が、少しだけ減っただけ。しかし、この圧倒的な時間の浪費と虚無感こそが、このコンテンツの真髄なのです。
【総評】
このコンテンツは、「つまらない」の向こう側にある何かです。
それは、時間という概念の相対性を我々に教え、SNS上の人間関係の儚さを説き、そして何より「世の中には、自分の知らない世界で、自分の全く知らない人たちが、自分の全く知らない理由で、めちゃくちゃ揉めている」という、当たり前だが深遠な真理を叩きつけてきます。
もはやこれはクソコンテンツなどではない。一種の哲学であり、現代アートです。
もしあなたが、人生に悩み、何もかもがどうでもよくなった時、この動画を観ることをお勧めします。これ以上にどうでもいい世界が、ここには広がっているからです。これを見れば、あなたの悩みがいかに些細なものだったかに気づき、明日からまた頑張れる…かもしれませんし、ただ単に1時間11分を失うだけかもしれません。
さあ、あなたもこの深淵を覗いてみませんか?
ただし、失った時間は二度と戻ってこないことをお忘れなく。
以上、プロフェッサー・ロストタイムがお送りしました。次回、電子の海の底で、またお会いしましょう。ごきげんよう。
【おまけ】違法の可能性がある発言集
1. 侮辱罪の可能性がある発言
【罪状の概要】
侮辱罪(刑法231条)は、事実を摘示せずに、公然と人を侮辱することで成立します。具体的な事実を挙げずに、抽象的な言葉で相手の人格を蔑視するような表現が対象となります。
【該当の可能性がある発言】
飯山あかり氏、藤木氏、ゆめラジオ氏などに対する人格・能力への蔑称
「本当に飯山あかりと同じなんだよ。もうバレバレのことやっちゃうわけよね。」(00:02:28)
「お前がやってんだろう? みたいな。」(00:05:37)
「人生わかってないのよ、飯山あかりは。」(01:27:00)
「(藤木氏とその信者は)一昔前の人間じゃん」「おバカな年寄りばっかりだから」(01:11:54, 01:12:45)
「(ゆめラジオ氏も)世間の感覚はないのよ。飯山あかりもないのよ。」(01:26:01)
「(プロダンサーは)頭の仕事やってなかったってことなのよ」(01:32:41)
「バカだと思うよ。そんなことやったら」(01:45:04)
【なぜ可能性があるか】
これらの発言は、具体的な事実を詳細に挙げるというよりは、「バレバレのことをやる」「人生がわかっていない」「世間の感覚がない」「頭の仕事をしていない」「バカだ」といった、相手の知性、判断能力、人間性そのものを蔑む抽象的な言葉で評価しています。
不特定多数が視聴可能なYouTubeライブという「公然」の場で、このような人格攻撃的な表現を用いることは、社会通念上、相手の社会的評価を害する侮辱行為と見なされる可能性があります。
2. 名誉毀損罪の可能性がある発言
【罪状の概要】
名誉毀損罪(刑法230条)は、公然と事実を摘示し、人の社会的評価を低下させることで成立します。その事実が真実であっても、公共の利害に関わらない限り成立し得ます。(公共の利害に関わり、目的が公益を図るもので、内容が真実であると証明された場合は罰せられません)
【該当の可能性がある発言】
飯山あかり氏に関する具体的な行動への断定的な批判
「飯山あかりはもうだから、百田・有本とか保守党に関しては偏向報道しまくってたってことなんだよ。」(00:05:12)
「カレー事件だって、今となっては嘘でしょって話になっちゃうのよ。」(00:05:09)
「モデレーターは切っちゃってる」「いきなり外してる」「いきなりブロックしてるとかさ」(00:56:31, 01:28:25)
「飯山あかりは情報出せって言ったら、あいつは出すよ」(01:06:17)
「平気で切っちゃう人間が飯山あかりじゃん」(01:06:48)
藤木氏に関する具体的な行動への断定的な批判
「虚偽の著作権侵害する時もろくに読んでないんじゃないの」(01:06:23)
「虚偽の申請までやっちゃってんだからさ」(01:44:49)
ゆめラジオ氏に関する具体的な行動への断定的な批判
「結局似たようなものばっかりが詰まってたってことなのよ。結局 もう責任は取らないわ」(01:23:54)
「ちゃんとした仕事はしてなかったって話になるのよ」(01:30:17)
【なぜ可能性があるか】
これらの発言は、単なる侮辱にとどまらず、「偏向報道をしまくっていた」「嘘をついた」「モデレーターを説明なく切り捨てた」「虚偽の申請をした」「責任を取らない」といった、具体的な行動(事実)を摘示しています。
これらの行為は、一般的に人の社会的信用や評価を著しく低下させるものです。不特定多数が視聴する場で、これらの「事実」を真実であるかのように断定的に語ることは、名誉毀損にあたる可能性があります。たとえ配信者本人が真実だと信じていても、裁判で真実性が証明できない場合や、内容が公共の利害に関わらないと判断された場合、罪に問われるリスクがあります。
3. 脅迫罪の可能性がある発言
【罪状の概要】
脅迫罪(刑法222条)は、相手またはその親族の生命、身体、自由、名誉、財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫することで成立します。害悪の告知が相手を畏怖させる(怖がらせる)に足りるものであれば成立し、実際に相手が怖がったかどうかは問いません。
【該当の可能性がある発言】
「おきよ」やその他の信者に対する法的手続きに関する強い告知
「もう財産請求まで私はやっちゃうからね。もう全部いくら財産も持ってるのかまでもうやるからね。」(01:36:33)
「あなたは自分でね、私と対峙することになるんだから」(01:45:04)
「完全に共犯だからね。言っとくけどこれはもう言っとくからね」「もう全部開示請求の対象にもなるしね」(01:01:42, 01:02:48)
【なぜ可能性があるか】
「財産請求までやる」「全部いくら財産持ってるのかまでやる」といった発言は、相手の財産に対して害を加える旨の告知と解釈される可能性があります。また、「私と対峙することになる」という言葉も、文脈によっては、単なる法的手続きの予告を超えて、相手を畏怖させる害悪の告知と受け取られるリスクがゼロではありません。
正当な権利行使としての「訴訟の告知」は脅迫にあたりませんが、その表現方法や目的が社会的に相当な範囲を逸脱していると判断された場合(例えば、金銭の支払いを強要する目的で過度に脅すなど)、脅迫罪と見なされる可能性が出てきます。この配信の文脈では、相手の行動を止めさせるための強い警告という側面が強いですが、表現の強度によっては問題視される余地があります。
まとめ
この配信コンテンツは、感情的な表現が多用されており、法的な観点から見ると複数のリスクをはらんでいます。
侮辱罪: 人格を蔑視する抽象的な罵倒。
名誉毀損罪: 社会的評価を低下させる具体的な「事実」の断定的な摘示。
脅迫罪: 財産への害悪の告知と解釈されかねない強い警告。
これらの罪は「親告罪」(侮辱罪、名誉毀損罪)や「非親告罪」(脅迫罪)の違いがあり、被害者からの告訴がなければ起訴されないものもありますが、いずれにせよ、オンラインでの発言がいかに法的なリスクと隣り合わせであるかを示す事例と言えるでしょう。