さてさて、フィリピン公演ブログも4日目!

フィリピンに来て4日目ともなると、そろそろ書くこともなくなるかと思いきや、そんな甘くないですよ。この国は。

 

というわけで、4日目となる12月26日は午前をライオン役で唯一の男性キャストだったいはりんが、午後を、演出のダブルキャストということでかなりのプレッシャーだったであろうブリキ役のあやかが担当します。

25日、老人ホームのAsilo De Moloではお昼寝の時間とかぶってしまったこともあり、声出しなどの準備が現地でできないことが判明しました。その反省を踏まえて、われらが虹ズが編み出したのが下見という最強技でした。完璧です。

そこでこの日は26日の公演のスタッフ長である僕こといはりんと、27日の公演のスタッフ長であるゆっこと、プロリのかなの3人で両日の上演場所の下見をすることに。

 

朝ごはんを食べた僕たち3人はダイナの先導でローブシェアハウスの外へ。緊張です。

すると、バイクに乗ったユッチーが颯爽と登場。「バイクに乗ったことはあるか?」みたいなことを聞いてくるんです。

もちろんないですよ。はい。

すると、「後ろに乗れ」と。もう言うなりです。バイクの二人乗りなんて初めてなのに、ユッチーは普通に飛ばしてくれます。目的地まで容赦ない飛ばしっぷりです。

 

怖い。

 

風のせいなのか恐怖のせいなのかわからない顔になっていると、ユッチーが急に止まって、英語で何やら語り掛けてきます。

 

「危ないから、俺の身体をちゃんとつかんでくれ」

 

そう聞こえました。

じゃあ、失礼して。

 

ぎゅっ。

 

※画像はイメージです

 

すると、ユッチーが困惑の表情で英語で何やら話してきます。

 

もっと強くか。

 

ぎゅぎゅっ。

※画像はイメージです

 

ユッチーは今度、笑いだし、かなりゆっくりとした英語で

「ここで残りの3人を待つから、降りてくれ」

と言いました。

 

そりゃそうですよね。何でユッチーと二人でローブシェアハウスからの逃避行みたいなことしてるんだと。今回の目的は下見だと。

自分の英語力のなさも相まって、恥ずかしさで気が動転しかけました。しかも、そういう時に限って、残りの3人が全然来ません。ユッチー、飛ばしすぎです。気まずさもマックスです。

ようやく来たかなとゆっこが天使に見えました。いや、二人もいつだって天使だけども。

その後、トライシクル、タクシーと乗り継ぎ、27日の公演場所、Eternity Hallへ。トライシクルって運転手含めて5人も乗れるのか、と驚きました。

ここではベンジーというヒゲのナイスガイが迎えてくれて、いかにこのホールが素敵かを解説してくれたし、実際、素敵なところだったので、執拗にユッチーに抱き着いたことは、ようやく記憶から消えました。

そして、ベンジーの車とタクシーを乗り継いで26日の公演場所、Camp Sonshineへ。Eternityと対照的に、壁がないひらけた集会場という感じ。お客さんとの距離が近そうで、この公演も楽しみだなあ、と思いつつ、スタッフ長デビューに対して、ドキドキが高まってきました。

帰りはまたまたトライシクルに5人乗り。道路が悪くて、しょっちゅうバウンドするんですが、そのたびに何故か突き出ているボルトが僕の頭を攻撃してくれます。何であそこにボルトが出ているんだ。

そんなこんなで、トライシクル、バイク、タクシー、一般人の車とさまざまな乗り物に出会えた下見の旅でした。生のフィリピンの雰囲気を感じさせていただいて、役得だったと思います。

 

それにしても、トライシクルを5人乗りする場合、2人は後ろ向きに座るんですが、その時、後ろを走っているバイクやトライシクルのおじさんとめっちゃ目が合うのがなんとも言えない気分になりました。フィリピンは車間距離近いし。

 

そして、この時、僕はまだ知らなかったのです。この日の午後に何が起こるのかを。

(文責・いはりん)


ここからはブリキ役のあやかがお送りします!

さて、午前中に下見やLOOB share houseで公演準備をしていた虹ずはお昼ご飯を食べに地元のレストランにやってきました!

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タガログ語(もしくはヒリガイ語?)で書かれたメニューと格闘しながら、お肉や麺料理などを注文しました。食後には勿論アイスを食べる虹ず。土曜日の稽古のお昼休みに皆でアイスを食べたのを彷彿とさせられました笑

何処に行ってもアイスがあるなら食べたい!!




美味しいご飯でお腹を満たした次に向かったのは、フィリピン公演を支えてくださっているNGO LOOBさんが支援している子供達が住む地域です。その中を歩きながら、Camp Sonshineでミュージカルをやるよ~と子供達を集めました。あんまり子供達が集まってこなかったので、少し不安になりましたがジプニーに戻ると沢山の子供達が...!良かったー

私は、今まで自分の劇を観に来てくれる人がどんな場所に住んでいるかを知る機会が無かったので、今回とても貴重な経験ができたと感じました。


そして、いよいよ公演の時間がやってきました!


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会場はお客さんで一杯です。キャストも気合い充分。私は妖精役としてブロックでお客さんと一緒に劇に参加しました。



すると、魔女が強くて旅ぱ達が困っている時に男の子が私に何かを伝えてきたのです!!上手く聞き取れなかった私に気づいた他の子が英語で通訳をしてくれました。


どうやら、その子は「ブリキさんが魔女の足を斧で切ればいいんだよ」と言っていたらしいです。うーん...ブリキ役として、ちょっとそれは勘弁してほしいかなぁと思い複雑な顔になってしまいました笑。でも、それぐらい劇に夢中になってくれてる事や通訳をしてもらえた事がとても嬉しかったです(*´∀`*)


公演後はプロ2の時間です。皆の誇りに思っているものを書く布は三公演目にしていっぱいになりつつありました。お客さんとジュースを飲んだり写真を撮ったりして楽しみました。

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...えーっと、ここで先ほどいはりんが張った謎の伏線を回収しようと思います。


実はいはりんが公演を観にきてくれた中学生ぐらいの女の子達に大人気だったのです。最後の方はいはりんの取り合いまで起きてしまいました笑


しかも、いはりん大人気事件はこれで終わりではなかったのです。公演後にやってきたLOOBさんが運営するチャイルドマインディング施設で、映画観賞をした時のことです。


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こんな感じではじめは、映画に夢中になってた子供達。しかし、途中から何人かの子供達はいはりんと遊ぶのに夢中になりはじめちゃったのです。気がついたら映画観賞をしている輪からかなり離れた位置で遊んでいました(・Д・)

なかなか子供と上手く遊べなかった私としては羨ましい限りでしたが、当の本人はかなりヘトヘトになっていました。お疲れ様、いはりん。



チャイルドマインディング施設を後にして虹ずはLOOB share houseに帰りました。


そして私にも事件が起きたのです!

なんと帰ってきて熱を計ったら38度を超える熱が...自分でもびっくり。明日に公演があった私は、色んな人に看病をしてもらいました。保健のこちえさん、プロリのかなさん、演出のあゆさん…皆の看病のおかげでなんとか次の日の公演にでれました。本当に本当にありがとうございました!!


そんな感じでフィリピン公演4日目のレポートを締めたいと思います。

次は公演最終日!


(文責・あやか)


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