嘘の夢の話 4月9日
体育館で大勢の人たちとドッヂボールをしている。はじめのうちは楽しくやっていたのだが、ゲームが進むにつれ、私はある種の緊迫感を覚え始める。これは遊びではなく、何か儀式めいたものではないかという気がする。周りの人たちを見ると、普通に競技に熱中しているようにも見えるが、その表情からはどこかただならぬものが感じられる。
試合が終盤に差し掛かり、両チームとも人数が減ってきた頃、一人の外野がこちらの陣地に向かってボールを投げる。だがそのボールは、弧を描いて体育館の天井付近まで上昇したかと思うと、激しくひしゃげて破裂してしまう。すかさず誰かが「今しかない!」と叫び、人々はボールを投げた男に次々に飛びかかっていく。男はもみくちゃにされ、私からは人々が男に何をしているのかわからない。人だかりが去った後に男の元に行ってみると、そこに彼の姿はなく、巨大なチョークのような白い円柱が転がっているだけである。これは一体どういうことだろうと思っていると、そのチョークにヒビが入っていき、そこから紫色の液体が噴水のように放出される。
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