日本マクドナルドHD、トーマス・コウ氏が社長に昇格
日本マクドナルドホールディングス(HD)は6日、3月25日付でトーマス・コウ取締役(49)が社長兼最高経営責任者(CEO)に昇格すると発表した。社長交代は21年以来、4年ぶり。日色保社長兼CEOは退任する。マクドナルドの2024年12月期は2期連続で過去最高益になる見通し。27年12月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画を推し進める体制が整ったとして若返りを図る。
同日開いた取締役会で決めた。3月下旬の株主総会を経て就任する。
コウ氏は24年7月から事業会社の日本マクドナルドで社長を務めている。HDの社長も兼ねることで権限を集中し、経営の意思決定のスピードを速める狙いだ。
日本マクドナルドの業績は好調だ。22年以降4度値上げを実施したほか、持ち帰りや宅配需要への対応、期間限定商品の投入で客数を伸ばした。24年12月期の連結純利益は過去最高となった。日色氏は新規出店は抑制し移転や改装に重心を置いた。1店舗当たりの売上高を高める戦略だ。
コウ氏は香港出身。00年に独カールツァイスビジョンへ入社した後、ボストンコンサルティンググループを経て、10年に米マクドナルドに入社した。アジア・太平洋、中東、アフリカ(APMEA)地域の消費者調査などを担ったほか、韓国やポルトガルでの業務経験も持つ。
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