嘘の夢の話 4月15日
白い部屋の中で3人の人が簀巻きにされており、その中の一人だけ助けることができるという。3人とも全然知らない人で、正直誰が助かろうが助からなかろうがどうでもいい。彼らは彼らで異様に落ち着いており、特に助けてほしそうな感じでもない。むしろ、赤の他人である私に借りができるのが嫌で助けてもらいたくなさそうですらある。
でも誰か一人を指名しなければいけないので、3人の中からなんとなく中年女性を選ぶことにする。彼女は「ああ」と言い、自力で筵の中から這い出てきて、私と一緒に部屋の外へ出る。横に立つ中年女性の顔を改めて見ると、それは私の母親である。さっきまで全くの別人だったはずなのだが、思い返してみれば最初からずっと母親だったような気もする。偶然とはいえ正しい選択が取れてよかった思っていると、母は「杏仁豆腐作らなきゃ」と言って先に一人で帰ってしまう。
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