嘘の夢の話 5月8日
私は夜の体育館にいる。舞台まで歩いて行ってアリーナを見下ろすと、今までは気付かなかったが、大きな土俵が設置されている。急に電気が点き、その土俵が照らし出される。土俵の上には青っぽい光の球が浮かんでいる。それは帯電しているらしくバチバチと音を立てながら小さな電流をあたりに放出しており、少しずつサイズが大きくなっていく。私は逃げなければと思うが足が言うことを聞かず、やがて巨大な光の中に飲み込まれてしまう。
気付くと私は、宙から体育館を見下ろしている。上空に浮かんでいるような視点で、自分は死んでしまったのだろうかと思う。体育館の周りには普通の街並みが広がっているようなのだが、それらはぼやけていてよく見えない。くっきりと見えるのは体育館だけである。体育館はさっきの騒ぎが嘘のように静かで暗く、多分これから先もずっとこのままなのだろうなと思う。


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