嘘の夢の話 5月9日
仕事帰り、駅のホームで電車を待っている。普段通りの業務をしただけなのに、妙にやりきったという達成感がある。暮れゆく空や駅前の人の往来を見ていると、ドラマの世界に入り込んだような気分になってくる。私はホームにある自販機で飲み物を買うことにするが、こちら側にはめぼしいものがなかったので、階段を上って反対側のホームに向かう。
反対側に来てみると、やはり自販機の数も種類も多い。飲み物だけでなくアイスの自販機もあったので、私はシャーベットを買うことにする。手のひらサイズの箱の中に、キャラメルのように個包装された小さなシャーベットがたくさん入っている商品である。私はそれを食べながら、ちょうどホームにやって来た電車に乗り込む。しかしそれは、自宅とは反対方向に向かう電車のはずだ。私は焦るが、車内表示をよく見ると、これは私が乗るべきだった電車に間違いない。不思議に思いつつもほっとして窓の外を見ると、線路沿いの道を旧制高校の学生のようなバンカラな格好をした若者たちが走っていた。


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