嘘の夢の話 5月26日
街で偶然知り合った人の家に遊びに行く。その人の家は歴史ありげな日本家屋で、庭には木々が森のように鬱蒼と生い茂っている。私はその人に案内されて客間に通される。
客間から縁側越しに庭を眺めていると、とりわけ背の高い一本の木の下に臼が置いてあるのを見つける。その中では白と黒のぶち猫が眠っている。それを見た瞬間、私の脳内に「このままでは餅と一緒に猫もつかれてしまう」という考えがよぎる。とはいえ、別に今しがた餅つきが行われているわけでも、餅つきをする予定があると聞いたわけでもない。しかし私は不安に駆られ、その猫を抱えて家から飛び出してしまう。しばらく走り続け、息が切れると同時に冷静になった私は腕の中のものを改めて確認する。それは猫ではなく、ただの汚い布である。私は自らの早とちりに呆れつつも安心し、家に戻ろうとする。だが、一向にあの家を見つけることができない。


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