嘘の夢の話 6月7日
私は白いワンピースを着て街を駆けずり回っている。とにかく焦っているのだが、それが何故なのか、自分が何をすべきなのかはわからない。闇雲に走っていると、スーツを着た強面の男性にぶつかってしまう。慌てて謝るが、男性は見かけに反して声を荒げたりせず、ただ空虚な眼差しで私を見つめてくる。彼は5秒ほど私の顔を凝視した後、まるで霧のようにその場から消えてしまう。
私はそれを見て、さらに焦燥感が募って再び走り出す。でもやはり行き先はわからないので、気付くと同じ建物の周りをずっとぐるぐる回っている。赤い三角屋根と、豆腐のようにつるんとした外壁の小さな家である。その家には扉も窓もないが、中から「行ってきまーす」という声が聞こえる。そしていつの間にか私の隣に誰かが立っている。それは私が普段着ているジャケットとジーンズを身につけた女性(華奢な男性だったかもしれない)で、私に「じゃ、行こうか」と声をかけてくる。相変わらずどこに行くのかはわからないままだが、その人が現れたことでだいぶ平静を取り戻すことができる。


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