嘘の夢の話 6月16日
自宅にある歯ブラシが、今使っているものから買い置きしておいたものまで、全てバキバキに折られている。私は恐怖に震えつつも、自分が取るべき行動を考える。一つは警察に通報する、一つは新しい歯ブラシを買いに行く、一つは床に散らばった歯ブラシを掃除する、この三つのうちから最も適切な行動を私は選ばなければならない。冷静に考えれば三つ全てを順番にやればいいだけなのだが、私はパニックになっているのでどれか一つしかやってはいけないと思い込んでいる。
熟考した末、片付けをやることにする。歯ブラシの破片を拾ってゴミ袋に入れていくが、その際に歯ブラシの断面が刺さって指を怪我してしまう。そんなに大きな怪我ではないし、傷口も浅いはずなのに、なぜか出血が止まらない。焦るも血を止める手立てはなく、やがて床全体が血で染まってしまう。しかしそれだけ出血しているにもかかわらず、体調に変化はない。何かがおかしいと思ってよく見てみると、それは血ではなく蟻の大群である。こんなことなら警察を呼んでおくべきだったと思う。


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