嘘の夢の話 6月17日
建築の仕事をしている知り合いが、「先日取り壊した廃墟の床下から出てきた」と言って、段ボール一箱分もある栗を送ってくる。なぜそんなものを私にくれるのかわからないが、せっかくなので蒸して食べることにする。だが私は、栗を火にかけていることを忘れて別の作業の没頭してしまう。はっとして時計を見ると相当な時間が経っている。
恐る恐る鍋の様子を見に行くと、意外なことに栗は煮崩れたりはしていない。それどころか、これほど長時間蒸したのに一切柔らかくなっていない。多分食用には適さない品種の栗だったんだろうと思い、私はそれを全て捨ててしまう。するとちょうど栗をくれた知り合いから電話がかかってきて、栗はどうだったかと聞かれる。私が今までのことを正直に話すと、知り合いは烈火のごとく怒り出し、お前なんか友達じゃないと言われるが、そもそも私は彼のことを友達だと思ったことがない。


コメント