嘘の夢の話 6月19日
部活の大会で市民体育館に行く。私は試合には出ないし、そもそもうちは弱小校なのでどうせすぐに負けると思う。観戦する気にもならないので、競技場を抜け出して体育館の中を歩いて回る。
この体育館はだいぶ年季が入った建物で、退屈だなーと思いながら歩いていると、一角に不釣合いに色鮮やかな看板が現れる。それはジューススタンドである。気になって近づいてみると、店主は不在で、スピーカーから調子外れなカントリー風の歌が流れている。その曲が終わると、何かの蓋が開くような「ガチャ」という音がして、再び同じ歌が頭から流れ始める。この「ガチャ」という音を聞いた瞬間、私は全身に鳥肌が立ち、ダッシュで競技場へ戻る。そんな私を見てうちの学校のみんなは何かを察したらしく、普段は厳しい先輩まで「とにかく無事でよかった」と抱きしめてくれる。


コメント