嘘の夢の話 6月21日
合宿か何かに参加しており、大勢の人たちと大部屋で雑魚寝している。周りはみんな寝静まっているが私だけは眠れず、外の空気でも吸おうと思って窓を開ける。辺りは闇に包まれていて、遥か遠くに、まるで飛行機の窓から見下ろしたように小さな街明かりが見える。その光を目にした途端、「帰りたい」という思いが抑えられなくなり、静かに荷物をまとめて部屋を出て行く。
しかし考えてみれば、こんな夜中に街まで下りる足はないし道もわからない。ここはどうやら山奥らしいので、闇雲に地上を目指しても危険なだけである。だから私は祈る。目をつぶり手のひらを合わせて、神や仏や天使などご利益がありそうなものに手当たり次第に祈りまくる。やがて、雑踏の音に目を開けると、私は自宅の最寄駅の前に立っている。安心と嬉しさのあまり、その場でくるくると回転してしまう。だが街行く人はそんな奇行に目もくれず、私にはそれがかえって心地よく感じられる。


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