嘘の夢の話 7月1日
非常食を整理していると、いつ買ったとも知れない古い缶詰が出てくる。ラベルにはフルーツのイラストが描かれているが、どの果物にも微妙に似ておらず、何が入っているのかよくわからない。賞味期限を見ると、3年前の10月に切れている。
その中身が気になって、またどのみち処分しなければならないので、台所から缶切りを持ってこようとする。だが、うちには缶切りがない。わざわざ買いに行くのも面倒なので包丁を使って缶詰を開けると、中にはガーデニングに使う木のチップみたいなものが詰まっている。新聞紙の上に缶の中身をあけてみるが、チップの他には砂利、小さい蜂の死骸、何かの金具が入っていただけで、果物はおろか食べられそうなものは一切入っていない。がっかりして中身を庭に捨て缶のラベルをはがそうとするが、よく見てみるとそれはラベルではなく、缶に直接絵が描かれているのだった。


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