嘘の夢の話 7月15日
以前からファンだった漫画家の先生と直接会って話している。私は緊張と興奮でしどろもどろになりながら、どれだけ先生の作品が好きかを熱っぽく語るのだが、先生はその間ずっと手元のスマホをいじっており、返答も上の空な感じである。やっぱり迷惑だったかと思い立ち去ろうとすると、先生は私を引き止め、スマホの画面を見せてくる。
そこには、袈裟を着た3人の坊主がこちらに背を向けて真っ暗な空間に座っている動画が映っている。彼らの前には洗濯竿のような横長の棒が顔の高さに設置されている。こちらからは見えないが、その棒には何か食べ物がくくりつけてあるらしく、3人の坊主はまるでパン食い競走のように手も使わず、一心不乱にその何かに食らいついている。やがて動画は終わり、私はわけがわからないままスマホから視線を上げて先生を見る。先生は声を出さずに笑い泣きしている。


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