嘘の夢の話 7月16日
池袋駅に向かうためタクシーに乗るのだが、何をどう間違ったのか竹林に連れて行かれてしまう。私もぼんやりしていたので、車を降りてタクシーを見送ってからようやくここが池袋ではないと気付く。辺りを見渡しても何もないので、仕方なく竹林の中へ入る。
しばらく進むと、竹林の中にプレハブ小屋が立っている。入り口から中を覗いてみると、そこで劇団員たちがお芝居の稽古をしている。声をかけるでもなくただ立っている中を見ている私を不審に思ったのか、一人の男性がこちらにやって来て「どうかしましたか」と聞いてくる。その時、初対面にもかかわらず、私は彼の顔と声が「合っていない」と強く感じる。イメージが違う、といえばそれだけなのだが、まるでよく知っている人の声が急に変わってしまったくらいの違和感を覚える。これは彼が役者をやる上でも大きなディスアドバンテージになると思ったので、「気をつけたほうがいいですよ」と忠告する。すると彼は烈火のごとく怒り出し、私は家の外へと蹴り出されてしまう。


コメント