嘘の夢の話 7月19日
学校で水泳の授業を受けている。今日は25メートルのタイムを計る日で、私たち生徒はプールサイドに並んで順番に25メートルを泳いでいく。じきに自分の番がやってくるが、急に泳ぐのが嫌になって列の最後尾に回り込む。するとそこはもう学校のプールではなくなっていて、私は街中にある行列に並んでいる。私だけが相変わらず水着姿なので恥ずかしい。
改めて周囲を確認してみるとそこは閑静な住宅街で、行列ができるようなお店があるような感じではない。行列の先頭の方に目をやると、ボロアパートの二階にある一室にこの列が続いている。行列はスムーズに進んでいき、あっという間に私は先頭に立っている。アパートのドアは開いていないが、覗き窓が埋め込まれている。中を見ると、ごく普通の中年夫婦が向かい合ってボードゲームをプレイしている。どういうゲームなのかはわからないが、ジオラマのように精密に作られたセットと、スカートみたいな形のコマがあるのが見える。それで遊ぶ二人はすごく楽しそうだ。それを見ていると私まで幸せな気持ちになってきて、少しだけ泣いてしまった。


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