嘘の夢の話 7月20日
空に大きな虹が架かっている。きれいなのでスマホで何枚か写真を撮ったのだが、後からその写真を見返してみると、そこに虹は写っていない。写っているのは水中にうごめく海藻のような黒くてもやもやしたものである。怖くなって写真を消そうとするが、何度やっても一枚だけゴミ箱から勝手に復元されてしまう。
気付くと私は実家におり、私が操作するスマホを母が肩越しに覗き込もうとしてくる。画面にはあの海藻のような写真が依然表示されており、私はそれを「見られてはいけない」と思ってとっさに隠す。この「見られてはいけない」感覚は、例えるならその人抜きで行った旅行の写真が当人の目に触れてしまうような類の気まずさであり、私はなぜ自分がそんな風に思ったのかわからず、かなり動揺してしまう。


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