嘘の夢の話 7月22日
机に向かって文章を書いている。机の上にはPCとノートがあり、その両方に同じことを書こうとしているのだが、なぜか両者の内容に差異が生じてしまう。一方の文章をそっくりそのまま書き写そうとしても、誤字や改行位置の違いがまず発生し、最終的には全く違う文章になってしまう。何度やり直しても同じことが起きるので疲れ果て、机に突っ伏してそのまま眠ってしまう。
夢の中でも私は同じように机に向かっている。でも今度は机上にPCしかなく、私は集中して文章を書くことができる。問題なく最後まで文章を書き上げることができたので、頭から読み返してみることにする。そこで初めて気付いたのだが、この文章は遺書に他ならない。しかも私自身の境遇や考えとは全く重ならない、誰か知らない人の遺書である。遺書は徐々に他人や世間への憎しみの言葉で埋め尽くされていき、最後には聞いたこともないような陰惨な自死の方法が示されて終わる。自分がこれを書いたのかと思うと全身に鳥肌が立つ。こんなに美しい文章は今までに読んだことがない。


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